
いちのべ
@ichinobe3
2026年8月16日

闇の左手 (ハヤカワ文庫SF)
アーシュラKル・グィン,
小尾芙佐
読んでる
「7. 性の問題」が何もかも興味深すぎて全文にアンダーラインを引く勢い。両性具有社会に起こると仮定される事象や考察が面白すぎる〜!
> 十七歳から三十五歳ぐらいまでのすべての人が、(ニムの言によれば)〝出産にしばりつけられる〟義務を免れないという事実は、ここでは、よその世界の女性のように完全に〝しばりつけられる〟ことがないということだ──心理的にも肉体的にも。つまり重荷も特権も、すべての人がほぼ同等に分かち与えられる。すべての人が同等の危険、同等の選択の機会をもつ。(p113)
> 同意のない性行為、強姦は存在しない。人間以外の大部分の哺乳動物のように、交接は、相互のいざないと同意のもとによってのみ成立する。(p113)
> たとえ相手の関心や賞讃の示し方が間接的で微妙であっても、一般に男性は男らしさを認めてもらいたいし、女性は女らしさを認めてもらいたいものだ。惑星〈冬〉ではそうした評価は存在しない。ひとは人間としてのみ顧慮され、判断される。これはぞっとさせられる体験である。(p115)
最後の引用は「そ、そうか、バイナリーな性自認だとそんな感覚があるのか……」とあらためて驚いた。自分が求めているものが「ぞっとさせられる体験」とされることにも。
