闇の左手 (ハヤカワ文庫SF)

70件の記録
- しゅがー(仮)@Reader_S2026年8月19日気になるしばらく前に本屋で見かけてちょっと気になって「このル・グィンってあのル・グウィンか?」と思っていたもの(これと『赦しへの四つの道』も)。あのル・グウィンだった。 Kindle版が50%オフやってるので買おうか迷っている ゲド戦記の印象からちょっと好みじゃない方向に理屈っぽいイメージがあるが、もしかしてSFとあの理屈っぽさは相性がいいか? テーマというか設定は気になる。 性別の差異のない存在の社会、いいなぁと思ったりする。それにはそれの苦労があろうが。
いちのべ@ichinobe32026年8月16日読んでる「7. 性の問題」が何もかも興味深すぎて全文にアンダーラインを引く勢い。両性具有社会に起こると仮定される事象や考察が面白すぎる〜! > 十七歳から三十五歳ぐらいまでのすべての人が、(ニムの言によれば)〝出産にしばりつけられる〟義務を免れないという事実は、ここでは、よその世界の女性のように完全に〝しばりつけられる〟ことがないということだ──心理的にも肉体的にも。つまり重荷も特権も、すべての人がほぼ同等に分かち与えられる。すべての人が同等の危険、同等の選択の機会をもつ。(p113) > 同意のない性行為、強姦は存在しない。人間以外の大部分の哺乳動物のように、交接は、相互のいざないと同意のもとによってのみ成立する。(p113) > たとえ相手の関心や賞讃の示し方が間接的で微妙であっても、一般に男性は男らしさを認めてもらいたいし、女性は女らしさを認めてもらいたいものだ。惑星〈冬〉ではそうした評価は存在しない。ひとは人間としてのみ顧慮され、判断される。これはぞっとさせられる体験である。(p115) 最後の引用は「そ、そうか、バイナリーな性自認だとそんな感覚があるのか……」とあらためて驚いた。自分が求めているものが「ぞっとさせられる体験」とされることにも。
いちのべ@ichinobe32026年8月15日読み始めた今こことは異なる星の話が、注釈ほとんどなく繰り広げられるので読むのに体力が要る、が、面白い。 「“永遠のブレッド・アップル”って何!?」とか、氷点下の地では貴重な熱いビールとか、食べ物も謎めいて美味しそう。 > そうしようと努めるのだが、そうした私の努力は、ゲセン人をまず無意識的に男として見、それから女として見、しかるのちに、彼らの特質からいえばまったく不当な、私にとってはきわめて本質的な男女いずれかの範疇に押しこむという形をとってしまう。(p19) ゲセン人は両性具有らしく、このような描写があり、事情は異なれど、自分がノンバイナリーであると伝えたときも相手の中でこういった心情が生まれるのだろうかと思うなど。 > 当時は今と変わらず、同じ両親の血をひいた兄弟は、どちらかが子供を生むまではケメルの誓いを守ることが許されていましたが、子供を生んだのちには別れねばなりませんでした。その後は死ぬまでケメルを誓うことは許されなかったのです。(p31) 途中に挟まれる神話や民話も面白くて、特に「ケメル」(厳密な定義はまだ文中にはないが、何となく番いになる的な意味っぽいと察せられる)を誓った兄弟の話が、近親相姦がある時点までは許されるが、その後は罰せられるという、現実ではあまり聞いたことのない倫理観が興味深かった。
あきやま あき@aki_mountain2026年8月10日買った文庫版を購入。会社の人に貸して何年も帰ってこないので、もう買っちゃおう、と。 会社の人が貸してくれたのは『十二国記』だけど、今思えばあれも性差が薄い国の話と忠誠心の話なので似ているところはある
ブックスエコーロケーション@books-echolocation2026年5月30日新刊入荷@ ブックスエコーロケーションブックスエコーロケーション、5月30日(土)open。11‐19時。ご来店お待ちしてます。 アーシュラ・K・ル・グィン 小尾 芙佐訳『闇の左手』ハヤカワ文庫SF 両性具有人の惑星、雪と氷に閉ざされたゲセンとの外交関係を結ぶべく派遣された人間ゲンリー・アイは、理解を絶する住民の心理、風俗、習慣等の困難に直面し、やがて奇怪な陰謀の渦に巻き込まれていく――傑作ジェンダーSF長篇。 #アーシュラKルグィン #闇の左手 #早川書房 #長野県松本市 #ブックスエコーロケーション #本屋 書店 古本屋






青布団@ofton_ofton2026年4月15日買ったゲド戦記の人だよなぁ…と思っていたのだけど(未読)、SFも書かれてるとは。『夜の言葉』が気になってるので、まずは読んでみたいなーと思い、探しに行きました。 「ジェイン・オースティンの読書会」でやたら「ル・グィンを読みなよ!」ってやたら強調するキャラクターが印象に残ってた。


あるる@aru_booklog2026年4月2日読み終わったエストラーベン...!!!君はなんてわかりにくく情に厚く、刹那的なんだ...!!って読みながらずっと叫びたかった。良きブロマンス、と思ったけどふとこれは違うなと。そもそも性別とか人間だとかの話ではないのです。定義できない生命体同士の相互理解の限界を舞台となる雪原で目撃しながら、人間とは何か、どう思考して、どうやって形作られるのかを嫌でも考えさせられるお話でした。この世界の寒さが至るところから感じられて、真冬にはとても読めなかった...。






ゆに@nr_niji2026年2月3日読んでる本を読むときはTIDEというアプリで環境音とタイマーをつけて読んでいる。『闇の左手』を読みながら雪山の音を流していると、 「その日の午後、丘の頂きからはじめて広く開けた眺望をながめた。コストル山が見える、ふもとから頂上まで四マイル。その西側の広大なスロープが、北方の連山の眺望をさまたげているが、これらの山には三万フィート級のものもある。コストル山の南には、無色の空を背景に白銀の峻峰がつらなっている。十三まで数えたが、最後の峰はあまりにも遠く、ぼんやりした光でしかない。その峰の名を運転手が教えてくれた。そこでおきた雪崩の話、突風で吹きとばされた陸航船の話、容易に接近できない高みで何週間も吹雪にとじこめられた雪橇隊の話などを、運転手は、私をこわがらせようとおもしろ半分に話してくれた。自分の前を走っていたトラックがスリップして千フィートもある絶壁を墜ちていくのを目撃した話。驚いたのは、それが墜ちるときののろさだという。まるで半日がかりでふうわりと奈落の底へ墜ちていくようで、ようやく四十フィートほどの雪の吹きだまりに音もなくもぐりこんでいったときにはほっとしたという。」 などの描写に臨場感が出て、頭の中が楽しい。電車にいることも忘れてしまう。



うゆ@otameshi_8302025年12月22日読み終わった読み終えた… 咀嚼するのに少し時間が欲しい。 わたしとあなた、その二元論。 それは男と女でも光と闇でもない、なににも属さないところに生まれる根源的な二元論。 愛や友情が生まれるには徹底的に孤(個)でなくてはならない。孤と孤になってそこにある違い、孤と孤を分け隔てているもの、その間隙にこそ愛は存在する。その架け橋として。あなたと私、絶対的に、絶望的に相容れず違う存在であるあなたと私の間の架け橋。 神話や言い伝えの差し挟まれる構成がとても良かった。またいつか読み返したい。





イロハ@iroha_mellow2025年10月30日読み終わった読み終えはしたけど、まだ味わいきれていない感がすごい (世界観が深く現地用語も注釈なく書かれているので、噛み砕くのにめちゃ時間がかかった…) フェミニズムSFという紹介で興味を持って読んだが、主人公ゲンリーと、唯一の味方エストラーベンの、関係性の変化が繊細に描かれているのが印象的だった。


- 舳野@henomohe2025年8月7日読んでる24%まで。 ハンダラ教のファクスとの会話「無知は思考の基盤。立証不可能であることが行動の基盤となる。神が実在しないと証明されれば宗教は存在しなくなる。逆もまたしかり。私たちの確実に知っている未来は私達の死」 これがこの夏の子ども科学電話相談に寄せられた人は死んだら魂がどうなるのかという問いに対する大日向雅美先生の答えに共通している部分がある。



はこべる@hakko_bell20262025年6月6日読み終わったKindleで読んではないけれど、この表紙が好きなので。 色々くだくだしい部分も多く、説明されないオリジナルの言葉もあり、読みづらいところもあったし全て理解出来たとは思わないけれど、とても心に残る作品だった。
ieica@ieica2025年5月25日かつて読んだ何度も読みたい初読は中学3年生の時。全然解らなかったけど、終盤の決死の逃亡とラストシーンの主人公の虚無感に満ちた語りだけはいつまでも心に残った。 大人になって⚪︎十年ぶりに新訳を読んで、主人公が黒人である意味や、舞台となった惑星の政治体制等が何をモデルとしていて何を言わんとしているのか、やっと腑に落ちた。 でもやはり心に残ったのは初読と同じシーン。記憶違いがなくてちょっとホッとする。







CandidE@candide_jp2025年5月5日読み終わった面白味というかエンジンがかかってくるのがだいぶ後半であった。セクシャリティに関して正直わかるようでわからないが、独特の質感は好きではある。村上春樹の世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドをいつか読み返してみたくなった。

うみこ@umico52025年2月20日読み終わった「ヌスス」使いたい。男性と女性がない(両性がある)ずっと冬の社会と自然界の考察。性にしばられないことによって起こる事象のひとつひとつが興味深い。アイが地球人ということだけど、未来人なので結局読み手にとったらどちらも異星人のようだ。圧倒的な氷の世界の描写が美しかった。想像力が追いつかないくらい。SFにはまりそうです。





minami@minami-omochi1900年1月1日読み終わった学生時代挫折して、大人になった今読み終えた作品。 世界観の説明や固有名詞が非常に多い展開が中盤まで続くが、ル=グィンの得意分野である旅の描写に入るとかなり読みやすくなる。 性別、異星人、異文化と様々なテーマがあるが、個人的にル=グィンのこういった作品は異文化の旅行記な楽しさがあると思っている。 作りこまれた世界観に思いっきり浸りたい人におすすめです。





まと@limbus_991900年1月1日かつて読んだ世界観に慣れるまでなになになに???と混乱するが、慣れてしまうと没入できる。旅の情景が大変美しく、異星の住人の生態も秀逸でおもしろい。かなり好みがわかれそうなのでおすすめはしづらい










































