あずき(小豆書房) "さがしもの" 2026年8月16日

さがしもの
さがしもの
角田光代
夏は昔から、暑さしのぎで小説ばかり読んでいる。 本や古本にまつわる短編集。優しいきもちになれる。本に対しても自分に対しても。 本は、読み手によって、また読むタイミングによっても、いろいろに変わる。それが伝わってくるお話ばかりだった。 音楽もそうなのだと、私の好きなピアニストの方がインタビューの中でこの本を取り上げてお話されていたそうだ。ピアニストは、こう聴いてほしい、こう感じてほしい、と思って弾くのではなく、その音楽そのものを表現する。受け手はそれをどのように感じても良いのだ。 この本も以前に一度は読んだことがあったと思うが、そのインタビューのことを知ったあとで読むとまた、違った読書体験となり、めぐる思考も変わる。再読のきっかけをありがとうございました。
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