どべちゃん
@dovechan
2026年8月14日

きみは赤ちゃん
川上未映子
読み始めた
読み終わった
借りてきた
2026.8.23読了
全ての分に赤べこのように頷く。
私は子どもを生んで一歳半を過ぎてからこの本を読んだわけだけど、色々な記憶や光景が蘇ってきた。
もちろん状況も子も夫も本人も違う人なので、共感できる度合いもピンとこないところだってある。
たとえば母乳。私はなかなか軌道に乗らなくて結局最後まで混合だった。だから作者のようにほぼトラブルなく最初からたくさん出るのはとても羨ましい。
でもお産で帝王切開になった過程で、作者が述べた「どれだけ手を打っても開かなかった子宮口」という言葉に少し救われた。そうだ、私もやれることをやってもらってそれでもお産が進まなかったんだと思うことができた。
(もう少し産前のお散歩頑張れば良かったと今でも思うけどね)
そして、夫との関係。
これはもう頷き過ぎて首もげちゃうくらい共感できた。
マジで、産後ってどうかしてる。ホルモンの化身になる。
化け物になった気分。修羅だよ修羅。
共感しようと苦しんでる男性に言えることなんて
「10ヶ月米俵括りつけてから、24時間近く股間に1000本ノック受けるか、病気でもなく手術台に乗って腹切りして、2〜3時間おきに叩き起こされる細切れ睡眠の拷問を受けてから“自分だって色々犠牲にしている”って言ってくれないか?」
と思ってしまう。詰め寄っちゃうよね。
同じ体験を逆立ちしたって出来ないから、もうどうやったって分かり合えない。
出産を経験した夫婦とは、子どもという他人を迎えて本当の他人になっていく
というような言葉が書かれてるんだけど、もう本当にそう。
それまで大人二人きりなら目を瞑っていられた、綺麗な仮面をつけて装えていた生活から、強制的に肛門の匂いでも嗅がされてるんかっていうくらい臭いものに蓋ができなくなる。
蓋しても中から飛び出して来るんだもん。
とまぁ、一年半たってもこれだけつらつら書けるくらいには夫婦関係について言いたいことも共感できちゃうことも多い。
この本を出産前に読むも、出産後に読むもどちらもどこかしら何かしらには共感できたり参考になったりするんじゃないかな。
読めて良かった。作者のお子さんは作家になるのかな…フフ。