
伍エ捫
@Goemon_VS
2026年8月21日
それから
夏目漱石
読み終わった
論理的でありながら繊細な心情の描写が素敵だった。
序盤に主人公が語った死生観が、悲観的なのに美しく感じられた。
不倫のお話だけれど、主人公の苦悩が丁寧すぎるくらいに描写されていたから、薄情だとはあまり感じなかった。
このシリーズは全て読みたい。
床についている際に耳に入ってくる時計の針の音を「夜を縫うミシンの針」と表現するところなど、叙情的な文章に惹かれる。夏目漱石さんの文体大好き。
無駄なことを「インド人が外套を着て、冬の来た時の用心する」と例えたり、物足りないことを「氷嚢を隔てて、氷に食いついた時の様」と例えたり、比喩も大好き。