
和月
@wanotsuki
2026年8月16日
せやかて、あの街は
一穂ミチ,
上村裕香,
円城塔,
加藤進之介,
桂りょうば,
金菱清
読み終わった
馴染みのある京阪神にまつわる掌編エッセイ集。
書き手それぞれの視点で描かれる地元が趣深く、面白かった。
1つずつが短いので非常に読みやすい。
世代も生業もバラバラな書き手が思いを馳せる京阪神は、懐かしさもあれば笑いもあり、同時に寂しさや苦味もある。読み心地も様々だが、どの文章もどこか温かみを感じる。
本の想定のようなやわらかい黄色のイメージが始終漂うエッセイ集だった。人々が過ごした街の輪郭、風景、感情を味わい、読み終えると自分の街の思い出も立ち上ってくる。私も、忘れないうちに生まれ育った街の記憶を書き留めておきたい。そう思わせてくれる作品だった。


