芽キャベツ "自他の境界線を育てる" 2026年8月16日

自他の境界線を育てる
自分には直接影響しないような行動や選択に口を挟みたくなったり、自分以外との人間関係が気になって心がざわついてしまったり、ただ違っていることを提示されたら自分が否定されたと感じてしまったりしたときは、自分が誰かの境界線を踏み越えているサインです。  友だちという、本来なら対等であるはずの関係性でおこる境界線の侵害の場合、境界線を踏み越えてしまう側にも、かつては自分の境界線が侵害されたことがある、あるいは今も誰かから境界を侵害され続けているというケースがあります。身近な人、多くの場合は親などから境界線が侵害され続け、意図せず誰かの境界線を踏み越えるコミュニケーションのパターンを学習し、身につけてしまっているのです。あるいは、境界線が脅かされ、強い無力感を抱き、他の誰かをコントロールしようとすることでその無力感を穴埋めしようとする場合もあります。いずれにせよ、「私は私」の境界線が大切にされていなかったことで、対人関係に不器用さが生じてしまっていると言えます。  つまり、友だちの境界線を踏み越えてしまうことは、自分のつらさ、しんどさに要因があるかもしれないということです。ですが前述のように、相手に伝わるのは言葉と行動だけです。自分のしんどさを理由に、それなら仕方がないと踏み越え続けることを容認していたのでは、自分の周りからどんどん人が離れていってしまいます。友だちの行いや選択、友だちの好きなものや好きな人、友だちと他の誰かの関係に口を出したくなってしまうとき、本当に言いたい言葉は「つらい、助けて」かもしれません。その要因となっている可能性がある自分の辛さやしんどさに目を向けてみましょう。(p64)
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