ドラゴンきつつき
@dragonkitsutsuki
2026年8月15日
魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話
ルル・ミラー,
上原裕美子
読み終わった
クロムウェルの言葉が印象に残っている。「あなたが間違っている可能性を考えてほしい」という言葉だ。
この本は、デイビッド・スター・ジョーダンの人生を追いかけて、その上で彼の誤り、そして筆者の生き方を語りかけてくるような構成でできている。
デイビッドは、優生思想の持ち主で、現代の考えで考えたときに、彼の考えは悪だろう。
けれども、当時を生きた彼らにとっては、それは1つの正しさであり、懸命に生きたデイビッドの、1つの答えだったのだろう。それを現代の考えで否定することは簡単だが、同時に、今の自分達も間違っているのではないか、という視点を持つことも必要だろう。魚が存在しないという、新たな考えは、それを私たちに教えてくれる。
最終的に、デイビッドの名前を冠した建物は、改名することになっている。それが正義なのかわからない。デイビッドの優生思想を、もちろん私は否定するが、彼の人生への敬意は持つべきではないだろうか、と考えてしまう。
それはそれとして、あとがきが、ハリウッド映画のエンドロールみたいで笑った。