イツキ "イクサガミ 人" 2026年8月16日

イツキ
イツキ
@maruitsuki
2026年8月16日
イクサガミ 人
シリーズ三作目となる『人』では、当然ながら生き残っている者たちの強さも尋常ではない。 それぞれが異なる武器、武術、信念を持ち、「こんな戦い方まであるのか」と驚かされるような戦闘が次々に描かれる。 特に面白かったのが、一対一の強さだけでは突破できない戦いが増えていることだ。 即席で手を組み、それぞれの能力を組み合わせて圧倒的な敵を攻略する。武術だけではなく、知恵や駆け引きで自分より強い相手に立ち向かう。さらには、武人ですらない人々の仕事や技術が窮地を救うこともある。 「誰が一番強いのか」という単純な競争ではないからこそ、それぞれの人物に活躍の場所がある。この集団戦と役割分担の面白さは、『人』でさらに磨かれていたように思う。 そして本作で何より印象深かったのは、生き残った参加者たち一人ひとりの人生だった。 時代の変化についていけなかった者。 過去を忘れられない者。 誰かを守るために戦う者。 ただひたすら強さを求める者。 故郷のために戦う者。 蠱毒という場では全員が「倒すべき敵」になり得る。それでも、その人がなぜここにいるのかを知ると、簡単には敵と思えなくなってしまう。 登場時間の決して長くない人物にも、それまで生きてきた人生がある。その厚みがあるからこそ、一つ一つの戦いや別れが強く心に残った。
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