てんとうむし "恋せぬふたり" 2026年8月16日

恋せぬふたり
恋せぬふたり
吉田恵里香
つい最近この本の存在をネットの記事で知り(どんな記事だったかは忘れてしまったが)、図書館で予約したら数日で手に入ったのが昨日。軽く読み始めたら今までにないストーリー展開に引き込まれ、あっという間に読み終えてしまった。 この小説はアロマンティック・アセクシャルの当事者を主人公にしている。私自信人を好きになることは過去にあったけど、恋愛にこと関してはずっと苦手意識があるので、主人公2人にはところどころ共感できる部分があった。多くの人が人生の中で経験していくだろう、普通に恋愛をして、結婚して、子供を産んで育てるという「普通」がよくわからないというか、自分にはできない気がするなという感覚がずっとある。そんな周りからの「普通」という視線にモヤモヤし、時にぶつかりながら、最終的に自分たちの幸せの形を見出していく2人の姿に勇気づけられた。 『これが、大満足な毎日、大満足な私たちの形。 でも、この大満足に、それでも、何かを言ってくる人たちがいるかもしれない。傷ついて腹が立つこともあるかもしれない。時々怖くなる。 でも、絶対忘れちゃいけない。私の人生に何か言っていいのは私だけ。私の幸せを決めるのは、私だけ。』 2人の関係性に戸惑う周りの人たちの場面を読んだ時過去に読んだ『帰りに牛乳買ってきて』を思い出した。こんなこと書いたら子どもだと思われるかもしれないけど、友達同士で一緒に暮らすってどうして難しいんだろうっていまだに思うことがある。友達とずっと長く付き合いがあっても、そこに恋人の存在ができたり、結婚相手ができたりすると、友達の優先順位は途端に下がる。いや、わかってるんだけど、ポッと出の人に友人を取られてしまったという感覚になるんだよな。 そんな中で、友人同士での同居生活を漫画にした『帰りに牛乳買ってきて』は、こんな人たちも世の中いるんだと知ることができて、ちょっと心が救われた。それと『恋せぬふたり』は同じだと感じた。
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