
ジクロロ
@jirowcrew
2026年8月17日

幻のアフリカ
ミシェル・レリス,
岡谷公二,
田中淳一,
高橋達明
読んでる
三日前から髭を剃っていない。南京虫や白蟻のように生きているという感覚にうっとりする。
もっとも、今日の午後には髭を剃るつも り……。夕食はスープ一杯で我慢しても、きちんと遅れを取り戻すだろう。Zのこと、一般に愛のこと、詩のことをあれこれ考えた。
僕の長靴は泥だらけ、髪は伸び、爪は汚い。しかし僕はこうして汚物にまみれているのが嬉しい。こうしていると愛するもののすべてが、いかにも清らかな、いかにも遠いものになってゆくからだ。
(第Ⅱ部 六月十四日)
汚れる、堕落することもまた、誰かのためになっている。
綺麗になる、進歩することは、汚れたもの、堕落したものを踏み台にすることが前提である以上は。
レリスはアフリカに塗れる。そこから西洋の無意識を、ポストコロニアル思想の種を与えているように思える。
「きちんと遅れを取り戻すだろう」
これは隠喩であると読む。





