
雨傘のり子
@amagasa-book
2023年3月18日

薬指の標本
小川洋子,
小川洋子(1962-)
かつて読んだ
お気に入り
印象的な本
白い麻のワンピースに黒い革靴という奇妙な組み合わせになっても、仕様がないのだった。
p.41
空気に溶けるみたいに、いなくなっちゃうのよ。
p.76
「自由になんてなりたくないんです。この靴をはいたまま、標本室で、彼に封じ込められていたいんです。」
p.87
そして彼女は静かに、水音も立てず、平泳ぎをはじめた。どこまでもどこまでも遠く、泳いで去っていった。
p.180「六角形の小部屋」