薬指の標本

50件の記録
- ✟@x_toyanya_x2025年3月29日まだ読んでる一つ一つの描写が目を見張るほど美しく、内田百閒のような繊細かつ優美な印象を受ける。「薬指の標本」は読み終わったが、主体性や自由の中で強く生きることを求められる世の中で、許されないのではないかと不安になるような安泰を求める気持ち、「自由になんてなりたくないんです」という独白、幻想的な展開に胸を打たれた。
- ポセイドンのうんち@big82842025年3月11日読み終わった短編2作 風呂場で抱き合うシーンの地の文の書き方大好きだった めちゃ好き 相互が「昔好きだった人に薦められて、読んだら何か欠けそうだから読めない」と言っていたから読んだ
- 夏秋@natsuaki2025年3月7日読み終わったそこに確かにあるのに実態が見えない二つの部屋。どんな場所にありどんな用途でどんな人が利用しているか確かに書かれているのに、その文章のうしろにうっすらと漂う得体の知れない空気が流れていて不思議な読後感であった。
- 猫眠@cat_nemutai2025年3月7日読み終わった映画から入ったが、原作も良い。 胸の中が荒らされたような終わり方も気に入った。 買ったはずが、どこかに行ってしまったので、買い直してもう一度読みたいと思う1冊。
- りゅう@ryu08042025年3月6日読み終わった薬指の標本 #読了 静謐で神秘的な物語。 読み手によって様々な解釈ができるのではないか? 一体全体どうしてこのような関係になってしまったのか。 1年を超えたあたりから確実に縛られる関係になっており、むしろ縛ってほしいという願望にも思える。 仕事?怪我の容姿の見目?
- 雨傘のり子@amagasa-book2023年3月18日かつて読んだお気に入り印象的な本白い麻のワンピースに黒い革靴という奇妙な組み合わせになっても、仕様がないのだった。 p.41 空気に溶けるみたいに、いなくなっちゃうのよ。 p.76 「自由になんてなりたくないんです。この靴をはいたまま、標本室で、彼に封じ込められていたいんです。」 p.87 そして彼女は静かに、水音も立てず、平泳ぎをはじめた。どこまでもどこまでも遠く、泳いで去っていった。 p.180「六角形の小部屋」