
CHIHIRO
@andc_chihiro
2026年8月16日
アンチ・グッドモーニング
八木詠美
読み終わった
ホワイト企業に勤め、優しい夫がいるにもかかわらず、不眠症になってしまった女性の話。
「ほら、どこかで聞いたじゃないか。他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。」p30-31
「だから対処できないことを考えても仕方がない。ケセラセラ、ピンチはチャンス、自分の機嫌は自分でとる!」p45
現代社会からのウェルビーイングハラスメントとも言うべき「ポジティブ強要」の描写がリアル。
だれでも未消化の過去をケアしていいはず。
だけど、「もっと大変な人はたくさんいる。自分は恵まれているのだから文句は言っちゃいけない」みたいなブレーキをかけてしまう。贅沢な悩みだって自分も他人も思うから、誰にも相談できない。
だれでも理不尽には憤っていいはず。
だけど、「空気を悪くするのはよくない」「そんなこといちいち気にする人は厄介」「自分が損するだけだよ」と、徹底的に自助と適応を求められる。
ご機嫌で従順で無批判な人々の集まりは、誰にとって都合がいいんだろう。
いま力を持っている層にとって、なんだろう。
腹立たしい。
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テーマにすごく共感。一人称なこともあり、主人公にオーバーラップしながらズンズン読めた。比喩の感覚は自分とは少し違っていて、新鮮だった。