
ne3ui
@0227g
2024年3月28日

冷静と情熱のあいだ Rosso
江國香織,
角川書店装丁室
読み終わった
"どんな恋も1人の持ち分は1/2" あとがきに書いてあったこの言葉にはっとなった。通常の娯楽作品でも現実の恋愛においても、自分視点の自分の物語しか知る由もないから勘違いしていたけれど、相手の人生、そしてその視点から見た自分の姿、すべてが合わさって1つの恋愛なんだと。それをBluと共に気付かせてもらった。こんなにも想える相手がいること、そして相手も自分を想っていること。舞台が海外なのも相俟りとても美しかった。世の中未練でなくとも忘れられない恋を抱えて別の人と結婚する人もいるだろうし、なんだか切ない世界だ。

