
うない
@tryagain
2026年8月18日
反ミーム部門は存在しない
qntm,
鳴庭真人
「日常の裏に潜む超常的左脅威、通称不詳存在から人知れず世界を守っている秘密組織アンノウン機関。その中にひときわ特殊な部署があった。彼らが戦うのは『反ミーム”の怪物、すなわち自身に関する情報を隠蔽し、関わった者の情報を喰らってしまう存在だ。 」
情報を喰らうというのは、つまり「記憶を消去してしまう」ということらしい。そういう敵をどう認識し、どう戦うか、という攻防のありさまを描いた小説らしい。
でも、なんだかよくわかりません。
読んでいて記憶に残った個所(お、この記憶は消去されていなかった!)をコピペしてお茶を濁します。
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マリーは空を見上げた。「人は恐怖を覚えるべきではないわ、アダム。何に対しても。 この宇宙は広大で恐怖に満ち、想像もできないほど危険だから、あなたには守られる資格がある。安心して健やかに生きる資格が。もしそうでなかったら恐るべき怪物たちに支配され、恐怖に囚われ、本来のあなたでいられなくなってしまうから。自由とは恐怖からの解放を意味する。それが〈機関〉の存在理由。わたしが存在する意味。これは・・・・・・その先触れみたいなもの。ここがはじまり」
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例えば人類(や知的生物)を滅亡させるなら、記憶消去なんて面倒なことをしなくても一気に殲滅すればよいものを…
と、普通のSF読みのわたしなどは思うのですが、その最大の敵が
「途方もなく巨大で、目もくらむまばゆさの新たな存在U-3125は、単一の存在でありながら両銀河を合わせたよりもまだ大きく明るかった。その悪意に満ちた重力は人類や人間の概念をことごとく自身の軌道に吸い寄せ、見分けがつかないほどに歪めてしまう。やつにかかれば、万物はその文脈に囚われ、最悪の可能性へと腐り果てる。喜びを奪い、復讐の薄笑いへと変じる。自立心を奪って自己中心的な心の病に変える。愛を息苦しい圧迫に、誇りを恥辱に、家族を罠に、安心を偏執狂に、平和を不平に変える。それは人にと人間を人間として見られない者たちに変える。そして最終的に、文明は忌まわしき巷と化す。」
このような存在として描写されているのを読むと、ナチズムなど、それこそ人類を滅亡させかねない概念が実際に存在していたこと(体験したわけではないですが)や、そういう思想が以後二度と現れないとは言い切れないことなどを考えると、身近な問題として受け止めることができる。
それはそれとして、わかりにくい小説です。