lona "君が手にするはずだった黄金に..." 2026年8月18日

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@lona
2026年8月18日
君が手にするはずだった黄金について
ネタバレあるので注意してください。 人間の「見栄」と「素直さ」についての話なのかなと思った。 特に印象に残ったのは、人の話をまるごとパクっているという設定の小説家が、偽物のロレックスを身につけていることを正当化するための記事を書いて、炎上してしまう話。 主人公から小説の書き方を聞いたことで、「途中まで出てきた要素を最後にまとめて結末へ持っていく」という方法を知り、それを自分の自己弁護に使ってしまう。小説の技法としては成立することを、現実の言い訳に使うと、とんでもないことになる。このズレが面白かった。 考えてみれば、こういうことは日常でも小さな規模では起きている。自分に都合の悪いことを少し忘れたり、後から理由をつけて自分を納得させたりする。別の短編でも、自己正当化のために重要な日を知らないうちに記憶から消してしまう人物が出てきて、こういう人間の性質が作品全体に通じているように感じた。 こういう自己正当化は、やりすぎれば人間関係を壊してしまう。でも、これがまったくなくなったら、それはそれで人間らしくない。見栄を張ったり、素直になれなかったりすることで人生が少しずつすれ違っていく。そのあたりを、身近な出来事を拾いながら物語にしているのが面白かった。 普段なら「なんか変だな」くらいで流してしまいそうな人間の行動を、ここまで物語として拾えるのはすごい。読んでいて、人間そのものの面白さを見せられたような感じがした。
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