君が手にするはずだった黄金について
121件の記録
よる@yoru_02026年8月11日読み終わった感想これはあくまでもフィクション。 自分は、自分が感じている違和感や小さな思想をいつもどのくらい捨ててしまっているのか改めて考えたくなった。 一つの出来事に対して深く考えたくなった。 自分がついてしまった嘘、つく必要があった嘘、つく必要はなかったのについてしまった嘘 自分に対してつかれた嘘、他人が他人に対してついている嘘 フィクションも、言ってしまえば嘘か。


Wanderer@Wanderer12112026年8月8日8\8に読了。 最初は、虚栄心や承認欲求に取り憑かれた人間たちを描いた小説なのだと思った。 占い師、トレーダー、漫画家。彼らはそれぞれ、「自分は特別な人間である」という物語をまとっている。そうした物語によって、自分自身の価値を証明しようとしている。 しかし、読み進めるうちに、その物語を外側から眺めている「僕」自身も、彼らとそれほど遠い場所にはいないことに気づかされる。 小説家もまた、虚構をつくる人間だからだ。 もちろん、詐欺師と小説家は同じではない。それでも、「自分についての物語をつくり、それによって自分の価値を確かめようとする」という点では、どこか共通している。 この作品で最も印象に残ったのは、むしろ小説家自身が特別な存在として扱われていないことだった。 小説家というと、普通の人間には見えないものを見抜き、特別な才能によって世界を描き出す、どこか崇高な存在のように考えてしまう。しかし小川哲は、その幻想を自分自身に向けて壊している。 「小説家には特別な才能なんて必要ない」という言葉も、単に小説家を卑下しているのではないのだと思う。小説家を神秘化するな、ということなのだろう。 小説家もまた、承認を欲しがり、虚栄心を抱き、自分をよく見せようとする、ただの人間である。自分だけが人間の本質を見抜いていると思っているなら、その時点で、作品に登場する人々と同じような「自分についての物語」に囚われている。 そう考えると、この作品は他人の虚偽を暴く小説ではなく、他人の虚偽を暴こうとする自分自身をも疑う小説なのだと思う。 そして、「黄金」という言葉の意味も、単なる金銭や成功ではなく、「本当なら自分はもっと何者かになっていたはずだ」という感覚なのではないかと思った。 もっと才能があるはずだった。もっと成功するはずだった。本当の自分は、こんなものではない。 そうした「本来あるべき自分」の物語が、いつしか現実の自分よりも大きくなってしまう。 これは片桐だけの話ではない。 自分自身について考えてみても、「いつかこうなるはずの自分」という未来の像をつくり、その像に現在の自分を照らし合わせてしまうことがある。その意味では、この作品の「君」は片桐だけではなく、読者自身にも向けられているように感じた。 人間は誰でも、自分についての物語をつくって生きている。小説家もその例外ではない。だからこそ、自分だけが真実を見ているような顔をすることはできない。 それでも、人間は物語をつくる。 その矛盾を解消するのではなく、矛盾を抱えたまま書き続ける。 『君が手にするはずだった黄金について』は、そんな小説なのだと思った。 そして読後に残ったのは、「自分は何者なのか」という問いだった。 本当に手にするべき黄金とは、他人から与えられる肩書きや成功なのか。それとも、「こうなるはずだった自分」という物語を手放したあとに残る、今ここにいる自分なのか。 この作品は、その答えを教えてくれない。 だからこそ、読後も自分自身の「黄金」について考えさせられる。- おとのぎ@otonogi_Reads2026年7月29日これも京都旅行のために買ってずっと放置していたKindle本。この人の文章本がずっと面陳されているから、とりあえず一番よく見かける作品を読んでみようと思って買ったけど、今は『君のクイズ』が話題なんよ……。どハマりしたらこっちも買おう。 本当に事前情報も入れなかったから、エッセイであることに驚かされた。……エッセイ? エッセイなのか? エッセイなのだろう。ともかく、波長が合うっぽいから他の作品も読んでみようかなぁ。 (2026.7.4-2026.7.29)

mika@towa_towa2026年7月29日読み終わったちょっと癖のある人たちが淡々と描かれていて面白い。 「他人からこんなふうに思われたい」と思うのは決して悪いことではないのだけれど、その思いが歪んだ形で表れると辛くなっていく。 うまくバランスが取れているうちは良いが、自分でコントロールできなくなってしまうと止められなくなってしまう。 私にとっての黄金ってなんだろう?

はらちゃん@haaaarrrachan2026年7月28日読み始めた3/11当日は金曜日で、だからラットの実験してたの覚えてるけど3/10って一体何してたんだろう。研究室にいたことは確実なんだけど。 小川哲苦手意識あったけどこれは読めた、おもしろ賢い人間の友人や恋人は皆優秀で変人なんだな、どこからが嘘でどこまでが本当???

郭楽紘@kaku_hami2026年7月26日買った読み終わった『君のクイズ』が結構面白かったので、別作品も読んでみた。 小説家 小川哲の身の回りの人の話。最初はそれぞれの章が全く別な話かと思ってたけど、微妙にちょっとリンクしてたりして、後半でようやく小川哲の話なのかと理解した。 色々気になる人はちょこちょこいて、片桐やババの話は結構好き。最後の須磨先生はどういう意図でそうやっているのかが気になってもうちょっと追求していってほしい気がした。

カエリマス@kaerimasu2026年7月25日読み終わった小説家が語り手として話が進む短編集です。最初にプロローグとあったのでそのつもりで読んでいくとプロローグ自体短編小説でした。そしてプロローグが1番好きでした。とてもとても頭の良い主人公が語り手として話が進みます。









- とまと@tomato_072026年7月24日読み終わったメモ 面白かった! 短編集?と思いきや、連作短編集で、 物語の端々で少しずつ繋がっているところが面白い。 小川哲さんのことは、お恥ずかしながら直木賞受賞者/言語化するための小説思考で知り、同作のなかで小説を構造的に、かつ作者と読者目線でちょうど真ん中?くらいの立ち位置で作られてるのかな・・面白い(小説家の方はみなさんそうなのでしょうが・・)と思っていたので、その方の実際の作品を読めることがまずよかった。 直木賞受賞・・小説家?などなど、ご本人と重なるな〜と思ってたらやっぱり「私」はそうなのね!と。 あと個人的に印象的だったのが、「初めて氷を見る感覚」のところ。思いっきり引用?部分ですが・・(ガルシアマルケス) 確かにどんな感覚なんだろう?という気持ちと、ふつうに連日暑すぎたから突然言葉でひんやりしただけなのか・・なんとなく印象に残ってます あと、小説家とは?小説家である自分の存在意義とは?みたいな、小川さん自身の?構え方みたいなものが節々に感じられておもしろかった〜


結@yi_books2026年7月20日読み終わった自分にはない俯瞰の視点がとても面白かった。どこまでが虚でどこからが実なのだろう。 表題作と三月十日が特に好きだった。私も三月十日に何をしていたかなんて全く覚えていないし、そのことに気付いてすらいなかったな。





risa .ppi@readisa2026年7月20日読み終わった自分が今、現状に満たされていないため、タイトル見て鳥肌が立ち購入。 内容は期待する慰めのようなものではなかったが、人の必死さが不器用にも現れて自分ごととして読めた。 主人公小川の俯瞰的な性格は苦手だ。笑笑
まろ@maro2026年7月19日読み終わった小川さんの作品は初めて読むが、YouTubeの出版区に出ているのをみたことがあり、主人公・小説家小川哲ということもあって、本文全部ご本人の声で脳内再生された。 私小説形式だからか著者が考えているであろうことがダイレクトに書いてあり、フィクションながら新書やエッセイ読んでる感覚に近い。 共感する内容も多いし、社会を少し斜めに見ているところとか自分と重ねてちょっと恥ずかしくなってしまった。 ただ小説として面白かったかと言われると正直微妙かな〜(ごめんなさい)。 その主張を物語で語っているものを読みたいんだよな。 わたしが求める小説とは少しタイプが違ったかなという感想。

- 一般文系学生@Bunkei2026年7月16日読み終わった小川哲自身が「僕」として語る短編集。 超頭が良くて、面白い経験をしてる、話の上手い最高の友人からサシで話を聞いてるみたいな感じ。 小川哲本人が「小説は作者と読者のコミュニケーション」って言ってたし、そういうことなんだろう。 就活と小説、無意識に記憶から消えた“平凡な”一日のこと、詐欺師と小説家に共通する「虚構を売っている」ということ… 僕らは虚構の中に生きてるし、正直どこからが真実で虚構なのかわからない。たとえば自分の持っている夢だって、「自分は夢のために生きている」と自分の存在を正当化するために信じている虚構かもしれない。 小川哲自身が語り手なのも、そういう虚構と現実の境目を曖昧にして、僕らを引き寄せるためだ。それこそサシで語られているみたいに。


うどん@ezm4sy2026年7月13日読み終わった愉快だったり不愉快だったりする何人かの人物を、「小説家・小川哲」の視点から描写する短編集。早々に視点たる人物(著者と同じ人格ではないだろうから敢えて名前では呼ばないでおく)に共感することから離脱してしまったので、ずっとコイツの視点なのがしんどかった。エピソードの面白さ、書くことしかできない己へのコンプレックスと矜持、この辺りは割と好感触だっただけに評価が難しい。
Ritsuki@Ritsu_second2026年7月7日読み終わった虚構や見栄、自己顕示をテーマにしながら、それをメタ的な構造でもやってみせた本 今まで読んできた小川哲が、全部フィクションの人物だったのでは?と思てくる



しおり@Kaffee58882026年7月4日読み終わった読了〜!! 小川さんの作風と描写ってこんな感じなんね、と「君のクイズ」以外で読んだ2作目。 雰囲気は小説のような、エッセイのような???なんだか不思議な雰囲気でした。 感想が難しいのだけれども、小説家って夢とか嘘を売る職業なんだなと思いました(批判ではない)。 3月10日、私何してたっけなぁ。








も@ym2026年6月30日読み終わった初めて小川哲作品を読んだ。 理系の人のような文章だと思った。 論理的で淡々としている。 占い師に詰め寄っていくところは中々鋭くて面白かった。 満たされない思いを埋めるために虚構を生み出したり 虚構の世界を盲信する人々を、これまた虚構の小説描いていて、気がついたら自分も虚構にどっぷり使っているのにゾッとした。 主人公が"小川哲"なだけあり、どこまで現実でどこからがフィクションなのかも分からず、物語の迷宮に転がり込みながら読んでいく感覚が面白かった。

バルーン@9kv8xiyi2026年6月29日読み終わった@ ホテル小説家という僕も虚構を売りつけているに過ぎないのかもしれない。 小難しい話が出てこない短編集。とても馴染みのあって、読みやすい。ただ一方でハッと気付かされるような、あぁこれ考えたこともなかったな、なんて不意を突かれるような洞察もあって面白かった。ちょっとおしゃれなお店で小川さんと飲み会をしてるみたいな本でした。








- 王様の美術館@Ungeziefer2026年6月24日読み終わった連作短編。各話において比喩とフリオチで話が展開されるため、読み味がよい 作品全体をとおして、虚構つまり小説の話をしているように感じた。この作品の構造自体も、主人公と作者がなかば同一視できるようになっており、また各話で微妙に世界線が違うなど、虚構と現実の境を曖昧にしている。




















































































