
49☕️はあまり読めない
@shijuku49
2026年8月17日
物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50
オノ・ナツメ,
福田里香
ふと思い出した
「フード理論」、色んなとこでその名を聞くワリに未読だったのでたしか文庫化のタイミングで読んだ。
著者は料理研究家であって人文や評論畑の人じゃなかったのか、とまず驚いた記憶がある。そしてもっと体系的にまとめられてるかと思っていた。
面白い指摘や脱線話もあるんだが やはり思想とかスタンスが色々と“古い”し(単行本は2012年刊)、すべて具体的な作品名を出す訳ではなく、基本「どっかで絶対見たことある気がするよね〜こんなシーン」のみでふわふわと理論展開してそれが延々と続くので、なんとも覚束ない。気軽な読み物。
あと最後の章「極悪人は食卓を慇懃無礼に扱う」の扉絵が好みすぎて見た瞬間心臓を掴まれていた。(画 オノ・ナツメ)
49が初めてフード理論を知ったのは多分、坂本葵『食魔 谷崎潤一郎』(新潮新書)にて。
食の表現についてのアレコレを読むのが好きな人であれば、タニザキをあまり読んだ事がなくても楽しめるんじゃないだろうか。こちらは大変濃厚なオススメの名著である。