masarumilano "異常に非ず" 2026年6月1日

異常に非ず
異常に非ず
桜木紫乃
1頁目から主犯の男の罪や欲望だけでは説明できないどす黒い、令和では想像できない重みがのしかかってくるようでした。貧困や差別、家族の断絶など、前の世代から積み重なった社会のひずみが彼の人生に流れ込み、やがて事件という形で噴出したように感じられました。彼は不幸の増幅装置のような存在でもあったのでしょう。 取材の切り口が、関わった女性に偏った部分も含めて、時代を映す鏡として考えさせる作品でした。 理想を言えば、父親の関わりについて幾らかでも掘り下げて欲しかったです。
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