小さなどんぐり "正欲" 2026年8月18日

正欲
正欲
朝井リョウ
8/25読了 まさに、読む前には戻れない作品。 正欲は性欲でもあるけれど、「正しい欲」をひたすらこちら側に叩きつけてくる内容だった。 朝井リョウ作品に触れるのはこれが初めてなのだけれど、この人の表現力というか群像劇への筆致が恐ろしいと感じる。 とある事件に関する内容から物語は始まる。 この冒頭にある事件が今後関わってくるわけだけれど、あとから効いてくるって言葉はこういうことなんだ!となってしまった。 わたしは桐生夏月というキャラクターが1番気になったし、物語の中でいいポジションにいるなと思っている。 彼女の両親や中学の時のメンツ、向かいのお店にいる店員。全てが「正しい欲」の輪の中で息づいている。夏月はその輪の中に入ることは決してない。そこに関わってくる佐々木という同級生。 彼女がなぜ「正しい欲」の輪の中に入れないのか知っていった時、わたし達が持っているものが果たして正しいものなのか問われた気がした。 某配信者さんがおすすめしていたのがキッカケで読み始めたのですが読む手が止まらないくらい、物語の展開が面白かったです。 『イン・ザ・メガチャーチ』も読んでみたい。
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