りら "ミーツ・ザ・ワールド" 2026年8月18日

りら
りら
@AnneLilas
2026年8月18日
ミーツ・ザ・ワールド
金原ひとみ作品はオーディブルでは4作目、通算7作目。 第35回柴田錬三郎賞受賞作。 金原ひとみは、江國香織にも同じことを考えるんだけど、もはや金原ひとみという文芸の一ジャンルを確立してると思う。 ドン引きするような身の上の女性作家ユキには過去作品のヒロインや著者自身がどこかしら重なって見える。 希死念慮を隠そうともしない夜職の女と、恋愛経験に乏しい銀行員の女。相容れない世界に生きていたはずの二人が歌舞伎町で同居し,同じものを食べて、お互いのことを想い合う。 死にたい、消えたい気持ちを他人が全否定するのは暴挙だと思うので、由嘉里がライを死なせないためにと暴走して元カレと接触しようとするのは余計なお世話だと思ったけれど、推ししか見えていなかった女がここまで突き動かされるのは、まあ愛だよね。 ライのいなくなったライの部屋でアサヒとおしんとユキとで一緒に盛大に焼き肉する場面が愛おしかった。 食べ物の描写が上手くて、今回もサムギョプサルと焼き肉が食べたくなって仕方なかった。深夜のギルティな煮干しラーメンも。 由嘉里が実家で積読していた本はヴァージニア・ウルフの『自分だけの部屋』。 オーディブル1.9→2.0倍速。
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