ミーツ・ザ・ワールド

113件の記録
- あや@a2006ya2025年9月29日買った読み終わった金原ひとみの本を読んでみたくて、さくらももこのエッセイと悩んだ末買ってみた。文学賞のコメントの軽やかさが好きで(うろ覚えだが)、ギャルっぽい容貌も可愛いと思っていた。綿矢りさ、朝井リョウとともにすごく若い、今の私と同い年くらいのときに小説を書きあげ評価されているので興味があった。 私はゆかりの恋愛観にかなり共感するところがあって、自分を卑下しないとやってられない、分かってるのにやめられない、それも嫌になる……というスパイラルにはかなり覚えがあった。結局ライの漢字はわからないまま。ライには生きていてほしいと思ったけど、これからゆかりとライはもう会わないような気もする。大阪で焼肉を食べている場面で、ライは死んでるんじゃないかな、と勝手に想像してハラハラしていた。ほぼ当たっていたし。ざっと読んでしまったので(1時間くらい?)、また読み返したいと思う。なんだか1回で終わらせてしまうのがもったいなくて、ところどころ適当に読むことで発見を残しておく手法をとっている。好きだった。ラストのカミングアウトには最近の自分を重ね合わせたけれど、私はまだ自意識から解放されずぐちょぐちょだと思った。いつか手を放せたらいいと思う。
- あり@riml_042025年9月27日買った読み終わった高校生の時にいつも遅刻をしてくる友達がいて、どうしたらその子が朝起きられるかをみんなで考えていたことを思い出した。 いくら相手のことを思っていたとしても届かないこともあって、でもライには生きていてほしいと思った。
- にどね@h_booklog2025年9月23日読み終わった映画が公開になる前に読んでおきたいと思い、わたし的2作品目の金原ひとみさん。 前作同様、読点に辿り着くまでの一文が長いし、それゆえにページの文字数が圧倒的に多いのだけれど、前作では気になって読みにくかったそれらが全然気にならず、むしろ会話のテンポが良くてポンポン読めてしまった。 実際の会話ってそんなに理路整然と読点読点で進むわけではなくて、しかもオタクの早口で言葉多めでふぁーっと話してしまう熱量もしっかり感じられて、文章でそれを表現できる金原ひとみさんすごいな…と、今更ながら。 ずっとみんなでいたいけど、ここは人が入れ替わっていく街だから。 感傷も刹那も、街に飲み込まれていくのだろう。 映画がとても楽しみ。
- Me@thisis2025年9月21日読み終わった借りてきた人と人が互いに影響しあうことはあっても、人を変えることはできないことを再認識させられた。自分が人のためだと思って起こした言動は本当にその人が望んでいるものなのか、自分の価値観を押し付けてはいないか、その人のことを尊重しているのか、ずっとぐるぐる考えても答えなんて出なくて、考え続けながら人間関係を続けていくしかないのかも。例え目の前から大事な人が居なくなったとしても、その人は生きていていつかまた会えると自分が好きなだけ信じ続けてもいいんだとも思えた。あとやっぱり友達って大事だ。
- 大根餅@daikonmochi2025年9月15日読み終わった映画化で話題になっているので手に取った。 ぱらぱらと本屋で立ち読みした第一印象→「文字量が…なんか多くないか?」 読み進めてわかったのは、オタクの脳内を文章化しているからこんなに文字量が多いのだとわかった。文字なのにオタク特有の早口多弁が伝わってきて面白い。意図的なのかな。 内容は結構内省的な部分が多いから、どうやって映画で描くんだろう?とは思った。
- minira@rena840772025年9月5日読み終わった「蛇にピアス」以来の金原ひとみさん。 生活圏が全く違う人々が交わって、理解し合い助け合っていく様が、ポップに描かれてました。 愛嬌があるヒロインにクスッと笑ってしまう。
- m@kyri2025年8月23日読み終わったかつて読んだ@ 自宅由嘉里の推しカプアクキーつきムビチケを買ったので映画を観るまえに再読 単行本ではじめて読んだときよりも「これはわたしの物語!」と思えた 映画のキャストやミートイズマインのキャラたちのビジュアルを頭に入れて読むと楽しかった 再読して思ったけど、これは『蛇にピアス』へのアンサーみたいな作品だな アマもルイの前からいなくなってしまうけど、その不在からどう立ち直るか、どう受け入れていくかを『蛇にピアス』と並べながら読むとおもしろい でもわたし的には由嘉里の推しカプは好みじゃないんだよな〜〜〜わたしはヒレ様が好きです! (写真のアクキーの左右をナチュラルに間違えました)
- もん@_mom_n2025年8月9日読み終わった心に残る一節@ 図書館私は主人公に感情移入できる小説を好みやすい。死生観に興味のある私は、この作品の主人公の「死にたいとか生きたいとか、あんまり考えたこともなかった」という発言や死を希求する他者への接し方から(自分とは相容れない人だ……)と疎ましく思ってしまったけれど、それこそ作中にも何度も登場する“バイアス”でしかなくて、結局自分も主人公に通ずるところがあるなあと思い至る。 ライやアサヒも魅力的だけれど、私がこの作品で一番好きなのは鵠沼藤治だった。 読み終えてから映画のキャストを見て、(なるほど、奥山譲がくるまさんか〜)などと想像してみるのもまた面白かった。 p.120 「死ぬべきタイミングは日常の中にたくさんあるのに、それでも私は一日一日死に向かってるんだから大丈夫って自分をなだめてお酒を飲みながら生きてる。一日一日自分が死に向かってるっていう事実だけが私の生き甲斐で、私の生きる意味」 p.135 でも、私は希薄なのだ。それこそ重荷が少しでも増えたら、社内で少しでも責任のある仕事を増やされたら、彼氏ができて彼氏に捧げなければならない部分が少しでも増えたら、それだけで実生活がつぶれて私のやりたいこと好きなもの実現したいこと、つまり私が私であると認められる私のほとんどの部分が潰えてしまうような、そんな希薄さなのだ。 p.255 「みんな俺に彫刻を彫ってもらいたがる。俺は彫刻の才能なんて一ミリもないのに。彫刻作ってってせがむ。仕方ないから彫るけど、俺は下手だから彫刻はどんどんぼろぼろになっていくし、彫刻刀で自分のこともザクザク切っちゃうんだけど、それでも掘り続けてってせがまれる。彼女たちはぼろぼろになっていく彫刻を見て傷ついて、俺は血まみれになって心で泣く」 p.269 「僕の世界には死はなくて、むしろ、吸収に似たものと捉えています。死とは、何かに吸収されていくこと。煙になったり土になったりして、何かに溶け込んでいく。記憶として残った誰かの中に吸収されていく。死は存在せず、吸収だけがある。僕はそう考えています」
- S@YunhO3232025年8月8日読み終わった大好きな女優さんが主演で映画化するという事でずっと読みたかったお話を読了。 わたしは由嘉里側の考えをしているので、由嘉里視点でずっともどかしく思いながら読み進めていた。恥ずかしながら、やはり由嘉里と同じタイミング、母親と自分(由嘉里)の関係との比較でライに対して由嘉里がしてきた事について気がついた。 今は周りにライのような生き方をしている人はいないと思っているが、表面に出さないでいるだけかもしれないし、自分のものさしで測るのはだめだと改めて感じた。 結局わたしはわたしだし、他人は他人だ。 "必死になっている人は皆、自分が一人相撲取ってる気になっちゃうもんだよ。でもさ、土俵の上で皆で踊ったっていいじゃん。" "でも彼らとまた出会うって、再会するっていう希望は私たちに残されてる。私たちがそれを持ち続けることは、誰にも、神様にも、いなくなっていく彼らにも止められないし、左右できないこと。片思いを何年もしちゃうような慎ましい私たちに残された、ささやかで、強い力よ。" 282p〜283pの由嘉里の言葉が響いた。 早く映画見たいしやっぱり焼肉が食べたくなる…笑
- amy@note_15812025年7月28日読み終わった感想『ミーツ・ザ・ワールド』を読んで、「人ってやっぱりわかり合えないんだな」と思った 他人の苦しさや価値観は、どれだけ想像しても本当のところまでは届かないし、自分のつらさだって、うまく伝わるとは限らない。それでも「そばにいたい」「そばにいてほしい」って思う瞬間はあるし、そんな相手がいること自体が、たぶんすごく大切なんだと思う ただ、それが恋愛や性愛の関係じゃなきゃいけないわけじゃないし、恋愛や性愛が不要な人だっている そういう人でも恋愛や性愛以外の関係性を深く求めることだってあるし、求めたっていいし、求めなくたっていい 「わかりあえない、でも一緒にいたい」と思える誰かが現れたとき、その気持ちにどう向き合うかが、この物語の問いなのかもしれない。答えが出なくても、その問いを持って生きていくことが、きっと何かを変えていくのだと思う。 「自分と他人のわかりあえなさ」が愛おしいと思える小説だった
- もものおばけ@momo_no_obake2025年7月23日読み終わった展開が気になって1日で読破してしまった… これは映画にしたいな〜と思いながら読み進め、本を閉じると、松井大吾監督で映画化!と見落としていた帯にあって楽しみ。 ゆっきゅんの解説がよかった
- F@piyo12002025年5月29日読み終わった読むのに時間かかったーー 自分には言葉の使い方が難しかったからかも。1文がひとつづきで、結構長い印象がある。 お話としてはキャラが濃くて分かりやすい。ライの設定を心から理解するのには時間がかかりそうだが、理性理論で仕方ないと諦めることに好きが上回ったら、こう…悲しみは大きいんだろうなと思った
- 焚火@Takigi1272025年3月7日読み終わったユカリのようでいてライのようである人もそのまた逆の人もたぶん沢山いて、そういう一人一人が概念として煙としてこの世界に漂ってるんだよと思うだけで身も世もなく泣き出してしまう。泣きたくなるじゃなくて泣き出してしまう。いや悲しみだけじゃなくてそこには喜びも嬉しさも確かにあるんだけど。煙になった誰かと同じ世界で息ができなかった事実を受け止める時、私にとってそれはとても痛みを伴う行為だ。ずっとそうなのだとこの小説を読んで確信した。 そんな物語の入り口を焼き肉の擬人化ジャンルが好きなBLオタクと死にたがりのキャバ嬢ってキャッチーにした腕力にビビる。こんな出口だと思わないじゃん。 誰かが誰かを死なないでくれと願う気持ちをとても眩しく思う。
- つのとしっぽ@horn_and_tail2025年3月6日かつて読んだ死にたいキャバ嬢と腐女子の物語。まるで対極のようなふたりはそれぞれに“生きにくさ”を抱えている。ふたりを取り巻く新宿歌舞伎町でサバイブする住民たちのしたたかさに元気がもらえる。
- muu@maki-12051900年1月1日読み始めた浮気して小説読み始めた 私はやっぱり芥川賞系は苦手だ!と思い、確信しながら読み進める 苦手なのに、内心は克服したいと思っているのか読みたくて仕方ない ぶりたいのか?なぁ、私