ミーツ・ザ・ワールド

78件の記録
- m@kyri2025年8月23日読み終わったかつて読んだ@ 自宅由嘉里の推しカプアクキーつきムビチケを買ったので映画を観るまえに再読 単行本ではじめて読んだときよりも「これはわたしの物語!」と思えた 映画のキャストやミートイズマインのキャラたちのビジュアルを頭に入れて読むと楽しかった 再読して思ったけど、これは『蛇にピアス』へのアンサーみたいな作品だな アマもルイの前からいなくなってしまうけど、その不在からどう立ち直るか、どう受け入れていくかを『蛇にピアス』と並べながら読むとおもしろい でもわたし的には由嘉里の推しカプは好みじゃないんだよな〜〜〜わたしはヒレ様が好きです! (写真のアクキーの左右をナチュラルに間違えました)
- もん@_mom_n2025年8月9日読み終わった心に残る一節@ 図書館私は主人公に感情移入できる小説を好みやすい。死生観に興味のある私は、この作品の主人公の「死にたいとか生きたいとか、あんまり考えたこともなかった」という発言や死を希求する他者への接し方から(自分とは相容れない人だ……)と疎ましく思ってしまったけれど、それこそ作中にも何度も登場する“バイアス”でしかなくて、結局自分も主人公に通ずるところがあるなあと思い至る。 ライやアサヒも魅力的だけれど、私がこの作品で一番好きなのは鵠沼藤治だった。 読み終えてから映画のキャストを見て、(なるほど、奥山譲がくるまさんか〜)などと想像してみるのもまた面白かった。 p.120 「死ぬべきタイミングは日常の中にたくさんあるのに、それでも私は一日一日死に向かってるんだから大丈夫って自分をなだめてお酒を飲みながら生きてる。一日一日自分が死に向かってるっていう事実だけが私の生き甲斐で、私の生きる意味」 p.135 でも、私は希薄なのだ。それこそ重荷が少しでも増えたら、社内で少しでも責任のある仕事を増やされたら、彼氏ができて彼氏に捧げなければならない部分が少しでも増えたら、それだけで実生活がつぶれて私のやりたいこと好きなもの実現したいこと、つまり私が私であると認められる私のほとんどの部分が潰えてしまうような、そんな希薄さなのだ。 p.255 「みんな俺に彫刻を彫ってもらいたがる。俺は彫刻の才能なんて一ミリもないのに。彫刻作ってってせがむ。仕方ないから彫るけど、俺は下手だから彫刻はどんどんぼろぼろになっていくし、彫刻刀で自分のこともザクザク切っちゃうんだけど、それでも掘り続けてってせがまれる。彼女たちはぼろぼろになっていく彫刻を見て傷ついて、俺は血まみれになって心で泣く」 p.269 「僕の世界には死はなくて、むしろ、吸収に似たものと捉えています。死とは、何かに吸収されていくこと。煙になったり土になったりして、何かに溶け込んでいく。記憶として残った誰かの中に吸収されていく。死は存在せず、吸収だけがある。僕はそう考えています」
- S@YunhO3232025年8月8日読み終わった大好きな女優さんが主演で映画化するという事でずっと読みたかったお話を読了。 わたしは由嘉里側の考えをしているので、由嘉里視点でずっともどかしく思いながら読み進めていた。恥ずかしながら、やはり由嘉里と同じタイミング、母親と自分(由嘉里)の関係との比較でライに対して由嘉里がしてきた事について気がついた。 今は周りにライのような生き方をしている人はいないと思っているが、表面に出さないでいるだけかもしれないし、自分のものさしで測るのはだめだと改めて感じた。 結局わたしはわたしだし、他人は他人だ。 "必死になっている人は皆、自分が一人相撲取ってる気になっちゃうもんだよ。でもさ、土俵の上で皆で踊ったっていいじゃん。" "でも彼らとまた出会うって、再会するっていう希望は私たちに残されてる。私たちがそれを持ち続けることは、誰にも、神様にも、いなくなっていく彼らにも止められないし、左右できないこと。片思いを何年もしちゃうような慎ましい私たちに残された、ささやかで、強い力よ。" 282p〜283pの由嘉里の言葉が響いた。 早く映画見たいしやっぱり焼肉が食べたくなる…笑
- amy@note_15812025年7月28日読み終わった感想『ミーツ・ザ・ワールド』を読んで、「人ってやっぱりわかり合えないんだな」と思った 他人の苦しさや価値観は、どれだけ想像しても本当のところまでは届かないし、自分のつらさだって、うまく伝わるとは限らない。それでも「そばにいたい」「そばにいてほしい」って思う瞬間はあるし、そんな相手がいること自体が、たぶんすごく大切なんだと思う ただ、それが恋愛や性愛の関係じゃなきゃいけないわけじゃないし、恋愛や性愛が不要な人だっている そういう人でも恋愛や性愛以外の関係性を深く求めることだってあるし、求めたっていいし、求めなくたっていい 「わかりあえない、でも一緒にいたい」と思える誰かが現れたとき、その気持ちにどう向き合うかが、この物語の問いなのかもしれない。答えが出なくても、その問いを持って生きていくことが、きっと何かを変えていくのだと思う。 「自分と他人のわかりあえなさ」が愛おしいと思える小説だった
- もものおばけ@momo_no_obake2025年7月23日読み終わった展開が気になって1日で読破してしまった… これは映画にしたいな〜と思いながら読み進め、本を閉じると、松井大吾監督で映画化!と見落としていた帯にあって楽しみ。 ゆっきゅんの解説がよかった
- F@piyo12002025年5月29日読み終わった読むのに時間かかったーー 自分には言葉の使い方が難しかったからかも。1文がひとつづきで、結構長い印象がある。 お話としてはキャラが濃くて分かりやすい。ライの設定を心から理解するのには時間がかかりそうだが、理性理論で仕方ないと諦めることに好きが上回ったら、こう…悲しみは大きいんだろうなと思った
- 焚火@Takigi1272025年3月7日読み終わったユカリのようでいてライのようである人もそのまた逆の人もたぶん沢山いて、そういう一人一人が概念として煙としてこの世界に漂ってるんだよと思うだけで身も世もなく泣き出してしまう。泣きたくなるじゃなくて泣き出してしまう。いや悲しみだけじゃなくてそこには喜びも嬉しさも確かにあるんだけど。煙になった誰かと同じ世界で息ができなかった事実を受け止める時、私にとってそれはとても痛みを伴う行為だ。ずっとそうなのだとこの小説を読んで確信した。 そんな物語の入り口を焼き肉の擬人化ジャンルが好きなBLオタクと死にたがりのキャバ嬢ってキャッチーにした腕力にビビる。こんな出口だと思わないじゃん。 誰かが誰かを死なないでくれと願う気持ちをとても眩しく思う。
- つのとしっぽ@horn_and_tail2025年3月6日かつて読んだ死にたいキャバ嬢と腐女子の物語。まるで対極のようなふたりはそれぞれに“生きにくさ”を抱えている。ふたりを取り巻く新宿歌舞伎町でサバイブする住民たちのしたたかさに元気がもらえる。
- muu@maki-12051900年1月1日読み始めた浮気して小説読み始めた 私はやっぱり芥川賞系は苦手だ!と思い、確信しながら読み進める 苦手なのに、内心は克服したいと思っているのか読みたくて仕方ない ぶりたいのか?なぁ、私