
ジクロロ
@jirowcrew
2026年8月19日
私たちはどう学んでいるのか
鈴木宏昭
読んでる
創発という用語は専門的には、少なくとも「還元不能性」、「意図の不在」という2つの意味が含まれる。還元不能性というのは、創発されたものは、それを作り出すための要素の性質からは説明できない、つまり還元ができないという意味である。……もう一つの意図の不在というのは、創発のプロセス、メカニズムをコントロールしているような、誰か、何かは存在しないという意味である。
(はじめに)
「還元不能性」と「意図の不在」。
いずれも「不」により表現されている。
「言語化されてしまっている」(と思っている)領域を習得しようとすることが「学習」とするならば、言語化されてしまってはいるが本来的に言語化不可能な領域に、身体ごと投げ入れることが「創発」の第一歩ではないか。
先人たちの言葉により(善悪はさておき)かたちづくられてしまっている世界を、自分の身体(体温)でもって溶解させ、自分の言葉で組み立てなおすこと。
「はじめに言葉ありき」、それが他者の光から始まっているとするならば、自分の目にも光があると信じることから、そして(理想的には)自分の目に映るものは、他者の言葉よりも信じるに値すると信じることから、「創発」は始まるのかもしれない。
