
えい
@shibamoti
2026年8月16日
世界をまどわせた地図
エドワード・ブルック=ヒッチング,
関谷冬華
読み終わった
画集・写真集
資料系
@ 自宅
実際に地図として描かれた、実在しない場所や地形や生物のエピソード、そしてその地図自体を集めたフルカラーの本。ナショナルジオグラフィック。
アトランティスやムー大陸などの有名な場所から、なんと2000年代に至るまで地図(グーグルマップに!)に載っていた存在しない島まで、「幻」の存在の形は多岐に渡る。
絵巻物みたいな装画のとても立派な地図に載っている場所なのだから、もちろんその場所は当然存在するのだと思いがちだ。
書店で手に取ったり、もっと昔書物が限られた人しか見られない時代であれば、きっと疑うという発想がそもそも浮かばなかっただろう。
しかし地図を書く側や国家の都合、観測者・探索者たちの勘違い、そして意図的な嘘によって、地図というのは実に簡単に姿を変える。
古代の遠い土地の伝説、中世の宗教に密着した冒険に連なるもの、大航海時代の浪漫と悲劇、近代の探検における発見と偽装。
種々のエピソードが興味深かった。血なまぐさいものも、愉快でないものも含めて、地図が刻んできたのは人間の歴史の積み重ねだなと感じる。


