
和月
@wanotsuki
2026年8月19日
ナイフをひねれば
アンソニー・ホロヴィッツ,
山田蘭
読み終わった
ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第4作。
作中ホロヴィッツの不憫加減に拍車がかかっていて、思わず作者にホロヴィッツが可哀想じゃないか!と抗議したくなる。本人だからこそ容赦ない展開に持っていくことが出来るのが面白い。
今まで読んだシリーズの中で一番読みやすく、時間制限がある中でのスピード感含めてとても楽しめた!
純粋なエンタメとしても見事な本作だが、社会や文章表現における問題提起も織り込む手腕が素晴らしい。文化盗用や青少年の犯罪について、ホロヴィッツの考えがそのままの形で表現できる所は、メタ構造の長所だと思う。
ホーソーンの秘密についても徐々に、確実に迫っていて該当箇所を読むとウズウズする。謎が多く掴めない人物ではあるが、だからこそ、ホロヴィッツには少し譲歩する場面や、父親としての顔が垣間見える場面に惹き付けられる。
9月にはシリーズ最新作も刊行予定なので、凸凹コンビの行方を今後も追いかけていきたい。





