
もなか
@monaka
2026年8月19日
遠くまで歩く
柴崎友香
読み終わった
だいぶ時間がかかってしまったけど、少しずつ読んだ。
写真や文章で作品を作って発表し合う講座のことが出てきて、その作品の一つひとつがどんな写真で、何が写っていて、何十年か前に撮られたようだ、など見た目の印象が語られ、文章はまるまる引用される。
こういう目に見えることをそのまま書くのがこの作者らしくもあり、最初のうちなかなか読み進められなかった原因かもしれないと思う。次の作品に移るたびにまったく違う風景が広がり、情報量が多くて切り替えが大変、というような(褒めています)。
作品の中にまた別の作品がいくつも入っているようで、すごく密度が濃かった。
コロナ禍の真っ最中という設定なので講座はオンラインで、主人公も途中で感染して具合が悪くなったりする。
ああ、そういえばこういう感じだった、と思い出すその記憶は遠い昔のようで、でも作中でも主人公が、ほんの一、二年前のことがすでに曖昧な記憶になっていると感じていたりするので、私たち皆が軽い健忘症になっているのかもしれない。