kotti
@kotti_witchii
2026年8月20日
ヒポクラテスの憂鬱
中山七里
読んでる
第二章
ある女の子が、ベランダで遊んでいたことによる熱中症で死亡した。しかし警察は、「母親とその恋人がパチンコに興じる間、車に長時間閉じ込められたことによる熱中症だった」という母親の恋人の自供を引き出す。
解剖してみると、胃や腸にはある物体が。それは、女の子が暮らしていた部屋の襖紙だった。女の子は何日も絶食状態にあり、その襖紙で飢えを凌ごうとした。つまり、餓死だったことが明らかになる。
親の身勝手な理由により何重もの嘘が重ねられていた。
子供が殺される事件に因縁のある古手川刑事。
真琴の独白。
「職業意識との兼ね合いもあるだろうが、負の情熱に突き動かされた行動が碌な結果を生まないのは、真琴自身が何度も経験している」
光崎と古手川のやりとりも印象的だ。
「仕事に稚拙な感情を持ち込むな」
「刑事が犯罪を憎んじゃいけませんか」
「お前の物言いは犯罪を憎んではおらん。犯人を憎んでおるだけだ」
真琴と同じように、はっとした。その二つは同じではない。