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@mokux6
2026年8月20日
現代の金融入門[新版]
池尾和人
メモ
◽️情報の非対称性と取り付け騒ぎ
小口預金者は銀行の経営状態を的確に評価出来ないし、出来たとしても費用的に割に合わない。経験・評判を頼りに銀行を信認はする。しかし裏付けはない。信認崩壊リスクは常にあり脆い。
一行が経営破綻し預金払戻が滞る。たとえ部分的でも、預金者側の情報・判断力は限られるゆえ、銀行全体への不信につながる。
預金者は、怪しい時点で払戻要求をするのが合理的な対応。そもそも正当な権利行使であるし、費用的に個人が調査できる範疇を越える。
通常、銀行は預金の大半を長期的・低流動性資産で運用。預金の払戻一斉要求は、即時換金できない資産を損失込みで処分させることになる。たとえ健全な銀行でも耐えられない。
となると、他の預金者の多くが払戻要求するなら、自分も要求するのが合理的となる。待って経営破綻してしまったら何も得られない。
「ある一定比率以上の預金の払い戻しが請求されると、取り付けの発生は不可避なものとなる。」p75
取り付けの発生は他の銀行に伝搬し、金融サービスの安定供給に支障、信用秩序を維持できない。