
umeco
@u_meco
2026年8月18日
夜果つるところ
恩田陸
読み終わった
『鈍色幻視行』の作中作として書かれた呪われた小説『夜果つるところ』
『鈍色幻視行』の下巻を読んでる途中でどうしてもこの『夜果つるところ』が気になりすぎて先にこちらを読了
ずっと禍々しくて、悪夢のようなそれでいて幻想的な印象の作品、大好きなテイストでとても面白かった。
登場人物たちの、どこまでもいっても報われない愛の話。
しかし、それでも、この頃の墜月荘に、私は不思議な美しさを感じた。
腐る直前の肉が最も美味であるように─落ちる寸前の花弁が最も美しい色彩を見せるように─滅びる間際の墜月荘には、何か壮絶な美があった。(p225)
読んでるだけでその美しさに心を捕らわれそうになった。
夜の底のような、夢と現の狭間のような、美しさのある物語だった。
『鈍色幻視行』の登場人物たちがこの『夜果つるところ』に惹き付けられてしまうことに説得力を感じられた。



