
ちとせ
@4wsdig
2026年8月20日
きよくしぶとくやかましく
寺地はるな
読み終わった
ここはどこにでもある田舎町。ある真夜中に、町内婦人会の四人がお茶会をしている。隣の部屋に死体があるらしいのに──なんて帯だから、寺地さん初のミステリかと思っちゃったよ!いつもの寺地さんだった、安心した。
『大人は泣かないと思っていた』の『俺は外套を脱げない』を読んだときにも思ったけど、寺地さんって男性規範に苦しんでる男の人を書くのがすごくうまい〜。
婦人会編では単なる嫌な奴でしかなかった虎太郎だけど、彼には彼の苦しみがあり、馴染んでいるように見えるホモソーシャルの中で軽んじられ疲弊しているというね…まあだからって虎太郎には悪いところありすぎるし絶対近くにいてほしくないけど…
江南とマキオの夫婦、お似合いというか割れ鍋に綴じ蓋って感じでなかなかいいのではないでしょうか!江南もマキオも自分は普通で相手が変人って思ってるのがおもしろい。ふたりとも結構変だよ。
今回の寺地フレーズは「安堵と寂寥は、ふつうに共存する。安堵と寂寥、バディっぽさすらある。アンディ&セッキー、ふたりはいつも一緒。」がお気に入り!こういう軽妙さが好きで、見つけたとき寺地作品読んでる〜!って感じがする!
最後のみこさんがちょっとファンタジック存在だったのが意外。マキオの言うとおり青雲だったのかも。