きよくしぶとくやかましく
37件の記録
- こは@coh6272026年10月24日いわゆる田舎の町を舞台にした連作短編集です。 婦人会のひとりの家に死体があるらしい、という話から始まり、青年団の慰安旅行に訳あって辿り着けない男性たちの珍道中、毎年行われるお祭りなど、町内会のドタバタが昔話のような空気感でとってもおもしろい。 私は「三匹のおおかみ」が一番好きでした。青年団からちょっとはみ出した三人が描かれているのですが、たまたま一緒にいるだけの時間を過ごしている雰囲気がなんだか良かった。 男性の集団で生きる男性の生きづらさみたいなものが描かれているのは新鮮だなと思いました。ひとりひとりを見てみるとそれぞれ違っていて、話してみると強い弱いの競い合いだけじゃない関係性が築けるのかもしれない、そんな希望が少しだけ見えた気がします。 女性に対する差別的な発言や長くついている古い風習も登場し、読んでいて心がざらつく瞬間もありました。でも疑問を持つ人がいたり、風習がなんだと開き直る人が現れたりして、少しずつ良い方へ向かっていくのもすごく感じられて、読み終えた今とても明るく穏やかな気持ちです。

結@yi_books2026年9月30日読み終わった表紙に引っ張られている気もするけど人間ってみんな妖怪みたいなもんだよな〜と漠然と思った。 人生、いろんな人がいるから面白いけど、いろんな人がいるから最悪だったりもする。


ステラハハ@stella_haha202026年9月16日読み終わった舞台は九州の田舎町。白日町の町内会。 あえて九州とした所にゴリゴリの男尊女卑地域なんだろうと思わせる。おおむねそんな様子だ。 だから江南ちゃんの脳内突っ込みが小気味いい。 男尊女卑マインドじゃない人ももちろんいる。 でも日本人ホモソーシャルのりに迎合しすぎだから。 謎のまま終わるスカッと事件が良いです。
ちとせ@4wsdig2026年8月20日読み終わったここはどこにでもある田舎町。ある真夜中に、町内婦人会の四人がお茶会をしている。隣の部屋に死体があるらしいのに──なんて帯だから、寺地さん初のミステリかと思っちゃったよ!いつもの寺地さんだった、安心した。 『大人は泣かないと思っていた』の『俺は外套を脱げない』を読んだときにも思ったけど、寺地さんって男性規範に苦しんでる男の人を書くのがすごくうまい〜。 婦人会編では単なる嫌な奴でしかなかった虎太郎だけど、彼には彼の苦しみがあり、馴染んでいるように見えるホモソーシャルの中で軽んじられ疲弊しているというね…まあだからって虎太郎には悪いところありすぎるし絶対近くにいてほしくないけど… 江南とマキオの夫婦、お似合いというか割れ鍋に綴じ蓋って感じでなかなかいいのではないでしょうか!江南もマキオも自分は普通で相手が変人って思ってるのがおもしろい。ふたりとも結構変だよ。 今回の寺地フレーズは「安堵と寂寥は、ふつうに共存する。安堵と寂寥、バディっぽさすらある。アンディ&セッキー、ふたりはいつも一緒。」がお気に入り!こういう軽妙さが好きで、見つけたとき寺地作品読んでる〜!って感じがする! 最後のみこさんがちょっとファンタジック存在だったのが意外。マキオの言うとおり青雲だったのかも。
さくら🌸@lily_sakura_2026年8月17日読み終わった寓話や御伽噺のようなユニークさとファンタジックさがあっておもしろかった。あえてハッキリとさせない「秘密」にぞくぞくした。幕引きも最高。サチコさんはしぶとく生き残ったんだな。そしてりなっちカッケェ。 閉鎖的な田舎の嫌なところや、女性を自然と見下しているかのような男性の態度、いわゆるホモソーシャルな絆を深めたがる男性たちに辟易しながらも、その人たちの言動一つ一つにスッパリキッパリ物申して世直し!みたいな展開ではない。そりゃできればそういう人たちの言動や思考を変えることができたらいいけど、容易に他人を変えることなんてできないのが現実だ。櫂くんや虎太郎に対して「なんやこいつ」と思うところもあれば「それは確かにそうだね」と思うところもあって、それで当たり前なんだと思う。 私は江南のように、女を蔑ろにする男絶対許すまじ、舐められてたまるかというようなタイプなので、作中の「でもね、ひとりひとりと喋ってみると、それぞれのかわいさを持ってるの。弱さもね。いや、あんたね、ほんとね、女が男が、とかいがみあってる場合じゃないよ、そんなことしてたら滅亡するよ、人類」(p.253)という言葉に、江南同様「壮大な話だな」と思いつつもでも確かにそうだもんな…と思うなどした。どんな人間にも秘密はあるし、弱さもかわいさもあるだろうし、誰かの大切な息子ないしは娘なのだ。 「人には、秘密を持つ権利があるからね」

nekomurice@nekomurice1232026年8月4日読み終わった閉鎖的な男尊女卑が蔓延る町のお話かと思いきや、 登場人物みんな良い意味で個性的で、 なんか元気を分けてもらえた本だった。 面白くてあっという間に読めちゃった。 櫂くんの「三味線」は笑った。









ハトムギ茶@hato_06172026年8月1日買った読み終わった8月1日読了。 これまで読んだ寺地さんの作品とは少し異なるホラーな雰囲気が漂う物語。 文章もいつもとは少し違う(会話部分がかなり長めだったり、独特の言い回しがある)感じがした。 それでも、いつものように背中を押してくれる言葉、大切にしたい言葉に出会えた。 「どんなに格好悪くても、しぶとく生きてる方が良い」そういう強さが物語に溢れていた。 表紙の動物たちが、作中の人物とリンクしているのは読了後に分かってクスッとなった。
























