
ピエ
@pie_202
2026年8月20日
ペドロ・パラモ
フアン・ルルフォ,
増田義郎,
杉山晃
読み終わった
再読
フアン・ルルフォ作・杉山晃訳『黄金の軍鶏』が国書刊行会から今年出ているので皆読んでー!
『ペドロ・パラモ』は、フエンテス「チャックモール」と共に、私がイスパノアメリカ文学を読むようになったきっかけの作品である。きっとこの先も何度も読み返す。
初めは大学の授業でこの本の一節を読んだ。やはりラテンアメリカ文学ブームの先駆けとして紹介されていたような気がする。その後、図書館で借りて読み、また読みたくなり本屋で買った。
しかし何度読んでも内容を覚えられない。読み終えて暫くすると、荒れ果てたコマラの乾いた空気と、そこに漂うささめきだけが記憶に残っている。ペドロ・パラモがどんな人物であるかすら忘れてしまう。
ストーリーや語り口が優れているが、それらも含めてこの小説が描き出す情景や空気感を私は愛しているのだと思う。
あとがきの杉山晃による解説も秀逸である。自分の読解力の無さに悲しくもなるが…本当は記憶の新しい内に読み返した方が、新たな発見があって面白いのだろう。
杉山がこの作品を訳し始めたのは大学3年の時だそうで、この1992年のあとがき時点で「合計すると二十年以上ルルフォと付き合ってきたわけだが、たぶんこれで卒業だろう」と書いているが、まさか34年後に『黄金の軍鶏』の翻訳も出すことになるとは…




