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2025年4月3日
鬼平犯科帳 決定版(一)
池波正太郎
たしかに“鬼平”は犯罪小説だった。現代の視点から三人称で江戸時代の犯罪を語っていく、という立て付けは読みやすいし、そこで同時に語られることになる当時の風俗、文化,、盗賊たちのマナーも面白い。そして、“鬼平”を「まとめ役」にしながら短編毎で語られるのはなんとか人生を解決しようとする盗賊たちの物語、つまりわたしの読みたい物語、犯罪小説なのだった。そして、短編が繋がっていくことで少しずつ語られていく長谷川平蔵の物語も、また面白いのだった。
