kotti
@kotti_witchii
2026年8月21日
ヒポクラテスの憂鬱
中山七里
読んでる
第四章
散歩中の老人が突然死した。検視通り心不全か、妻(認知症)による保険金目当ての殺人か。
解剖すると、高圧線の下を、おそらく故意に、行き来したことによるペースメーカーの誤作動が明らかに。
認知症の妻から虐待を受けていた夫が追い詰められた末の自殺かと思われたが、掛け金を上げたのは夫だった。
介護者がいなくなり施設に入るにはお金がいる。
もちろん、自殺では保険はおりないので......
結局、事件ではなかった。解剖を強行したことに責任を感じる真琴に、古手川がかける言葉が優しい。
「今度の一件が悪意じゃなく、善意から発生した可能性を暴いたじゃないか。表面上はどうあれ、枚方夫婦が愛情で繋がっていることを指し示した。それって結構、意義があることなんじゃないのか」
冒頭に登場した、自分の出した大声のせいなのではと罪悪感を抱く少年が、警察署で古手川に打ち明ける場面も心がほっこりする。
さて、コレクターのせいで解剖にかかる費用が嵩みまくっているらしいが、今回もコレクターは登場しなかった。