
kake
@kake_06
2026年8月14日
ファイア・ドーム(上)
辻村深月
読み終わった
絶対に夏季休暇で読むと決めていた作品。
25年前の未解決事件の噂と中傷で燃え上がった地方都市を舞台に、現代で起きた少年の失踪事件をきっかけに再び人々の悪意や因縁が動き出す。
悪意も特別な意図もなく、ただその出来事の関係者になりたいという深層心理とそこから生まれる噂の影響力が描かれていた。具体的には、噂の真偽が問われる前に世間に広まり、反論できずに一方的に暴言を吐かれる美冬の状況は、まさに今のネット社会そのものだった。
噂をする人、噂をされる人、噂を受け取る人、それぞれの心情の違いがとてもリアルだし、内容は重たいのに読みにくさがない、まさに辻村作品という感じがした。
とても緊迫感のある場面で上巻が終わったため、下巻も楽しみ。

