
tsubaki_fuyunohana
@tsubaki_2025
2026年8月22日
カンディード
ヴォルテール,
斉藤悦則
読み終わった
エヴェレット『ジェイムズ』を身内の読書会で取り上げまして、そのときに次はジェイムズに出てきた本書にしましょう、ということで次の課題本となりました。
新訳のおかげか、するすると読める。怒涛すぎる展開に、新章になるたびにつっこみたくなる。スピード感すごい。展開もすごい。ドタバタコメディと言っても差し支えないくらいの奇想天外ストーリー。
それなのに最後のカンディードのセリフにぐっときてしまった。「庭の教訓」として有名とのことですが、今の自分(仕事へのモチベーションがわかずちょっとぼんやりしてしまう週だった)にとっても妙に迫る教訓となった。
(今回の訳では庭ではなく畑として訳出されていましたが)
解説もまたすごくよかった。渡名喜庸哲さんが、ヴォルテールと最善説を巡る思想的状況をわかりやすく整理してくださっている。本の面白さと意義を際立たせてくれる解説であった。
訳者あとがきでも、「キャンディード」を作ったバーンスタインの言葉を紹介してあって、これもこの本の現代的意義を高めてくれる。
光文社新訳文庫、これまであまり手に取ったことがないのですが、こんなにいい解説や訳者あとがきがつくなら、積極的にこの版を選ぶべきかしら。
それくらいよい本でした。うーん、こういう体験があるからたまには古典を読まねばならない…1人だとなかなか手に取りにくいですが…



