
昼寝ねこ
@hiruneko
2026年8月23日

神の悪手(新潮文庫)
芦沢央
読書メモ
感想
将棋を題材にした5篇の短編集。全て独立した作品ばかりで連作にはなっていない。「指導将棋」「奨励会3段リーグ」「詰将棋」「将棋タイトル戦」「駒師」など、将棋をいろいろな角度から描いているが、特に初話『弱い者』の指し手の謎と、表題作『神の悪手』の心理サスペンスが良かった。将棋にはあまり詳しくないのだが詰将棋の作品を除いて、なんとかついていけた。将棋に魅せられた人たちの切ない人間ドラマに胸が痛む。将棋小説は指し手や戦術よりも将棋に翻弄される人間の姿を描く小説を読みたいと思う。





