りんご
@Q
2026年8月23日
舟を編む
三浦しをん
読み終わった
よく名前を聞く本だなくらいの印象だったけれど、書店で見かけた装丁が素敵だったので購入し、数ヶ月の積読の後なんとなく読み始めたところ大変面白く、休憩時間中におにぎりを片手に読み、旅行帰りの東海道新幹線で泣きながら読了した。
どの登場人物も素敵だったけれど、特に西岡さんに感情移入して泣いた。何にも一生懸命になりきれず、自分がやってきたことを後から軽々と追い越され、それでも情熱に情熱で応えることが自分の道だと辞書づくりに尽力した西岡さんに泣いた。
「辞書もまた、言葉の集積した書物であるという意味だけでなく、長年にわたる不屈の精神のみが人の希望をもたらすと体現する書物であるがゆえに、ひとの叡智の結晶と呼ばれるにふさわしい。」(p.312)