
ここのつ
@Q
- 2026年8月28日
いのちのパレード恩田陸読み終わったもう何度読んだかわからない、大好きな恩田陸の短編集。上品でグロテスクで静かで悍ましい物語たちが本当に大好き。 杉江松恋さんの解説に恩田陸の短編は壮大な物語の一部を切り取ってきたようなスケール感を備えたものが多いとあったがまさにそのとおりだと思う。有限の物語の中に果てしない世界が見える。 「王国は走り続ける墓標でもある。その走る墓標に向かって、漂白の民が遠くで手を合わせる。」(「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」p.274) - 2026年8月23日
舟を編む三浦しをん読み終わったよく名前を聞く本だなくらいの印象だったけれど、書店で見かけた装丁が素敵だったので購入し、数ヶ月の積読の後なんとなく読み始めたところ大変面白く、休憩時間中におにぎりを片手に読み、旅行帰りの東海道新幹線で泣きながら読了した。 どの登場人物も素敵だったけれど、特に西岡さんに感情移入して泣いた。何にも一生懸命になりきれず、自分がやってきたことを後から軽々と追い越され、それでも情熱に情熱で応えることが自分の道だと辞書づくりに尽力した西岡さんに泣いた。 「辞書もまた、言葉の集積した書物であるという意味だけでなく、長年にわたる不屈の精神のみが人の希望をもたらすと体現する書物であるがゆえに、ひとの叡智の結晶と呼ばれるにふさわしい。」(p.312) - 2026年8月8日
絶対泣かない山本文緒読み終わった20代女性の仕事や恋愛に関する短編集。中には人としてどうなんだ……という主人公もいたため参考になるかはさておき、クォーターライフクライシス真っ只中の今、色々な20代女性の人生を垣間見ることができて大変勉強になった。 「もし自殺するのなら、両親の葬式を私が出してあげてからだ。」
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