
乖離
@karu
2026年8月23日
ロッコク・キッチン
川内有緒
読み終わった
福島と東京を繋ぐ国道6号線。原発事故から14年。
ロッコク沿いに住む人びとは、いま何を食べて、どう生きているのかを取材したノンフィクションエッセイ。
p.105
私がナポリタンやラーメンを好むように、ゴジラは核燃料を好む。
それぞれのご飯には、それぞれの人生や性格が色濃く表れるのだ。
p.205
ひととひとがわかりあうのは、なんて難しいんだろう。でも、一点が違うからと言ってお互いのすべてを否定してしまったら、そこには生み出すものがなく、残るのは痛みと分断だけだ。「わかりあえない」という前提に立つことが「わかりあえるかもしれない」に一歩近づくことになるのかも。
瞬く間に奪われていまも戻らない故郷、原発の安全神話、たくさんの人に光を与えた電力、喪われた命。
取材に答える人たちそれぞれに背景があり、同じものを同じようにをみることはできない。
けど共に食事をし、生きていくことができる。
第二章で取り上げられていたインドから福島にやってきたスワティカさんのエッセイの一節。たくさんの食卓をたどって最後はここにたどり着いたような気がする。
p.34
ーー大事なのはチョコじゃなくて、分かち合う人たちよーー。

