
itshin
@it_shine
2026年8月24日

私の女の実
ハン・ガン,
斎藤真理子
読み終わった
“傘をさしていないハン・ガンは今日もまた誰かの傍で共に雨に濡れている”という帯文が示唆的。
ハン・ガンは傷を描いている。心の傷を。傷つきについて、自覚的であるかどうかは別にして、傷のない人なんてこの世界のどこにもおらず、大袈裟だったり、恢復しなかったり、いろんな傷があると思うが、そういう傷ついた人々のことを書いている。それが、必ずしも救いがあるというわけでも、ないというわけでもない。いたたまれない気持ちになるわけでもない。こういうことがある、あるいはあるかもしれない、あるいはあった、ということ。その傷から出てくるなにかを私はこの本で受け取ったと思う。文学って素晴らしいなと思う。続刊も楽しみ。
”白く笑う”という表現が印象的で、韓国語に特有の表現なのか、ハン・ガンに特有なのかはわからないけれど、おぉと思った。





