
マロンミルクティー
@hebsmssuwgah
2026年8月24日
カフネ
阿部暁子
読み終わった
小説
久しぶりの読書記録です
不妊治療が上手くいかなかった末に夫から離婚を切り出され、可愛がっていた弟は遺言書を残して突然死をする。心身・私生活ともにボロボロになった主人公。
弟の遺言処理で関わることとなった弟の元恋人せつな。家事代行を仕事にしている彼女をきっかけに、主人公も家事代行にボランティアとして携わるようになる。
主人公が自分の心の傷と向き合ったり、物語が進むにつれて無愛想なせつなのことや、いつも笑顔で周りも幸せにしていた弟の知らなかった面に気づく展開に、本を読み進める手が止まりませんでした。
また、主人公がせつなの手料理で心溶かされ、生活を立て直すきっかけとなった場面が特に印象に残っています。「食べる」という行為の大切さが心に沁みました。
本文より
家事は待ったなしです。生きている限りつきまとうものです。嫌になったからといってやめられるものではないし。それなのに、何らかの理由で手が回らなくなってしまうこともある。そして、手が回らなくなって放置すると、もう1人ではどうにもできない状況に陥ってしまうこともある。
......いつもより部屋が過ごしやすくて、何も作らなくてもすでに美味しいご飯がある。そういう状況があるだけで、人間は少しだけ回復できます。
......おなかがすいていることと、寝起きする場所でくつろげないことはダメです。子供も大人も関係なく、どんな人にとっても。私はそれを知っているので、このカフネを作りました。



