
たにこ
@chico75_11427
2026年8月24日
そいつはほんとに敵なのか
碇雪恵
読み終わった
著者の感情や思考の変化を書きなぐられた本なんだろうなと感じた。バックグラウンドは異なるが、考え方が自分と似てる部分が多い方なので、個人的にはスラスラと読めた。これは人を選ぶかもしれないけど、刺さる人には刺さる本だなと。
私も仮想敵が生まれてきたら、この本の言葉を思い出して「本当に敵なのか?」と、自分の張り付いた思考を剥がす作業をしたい。
外で怒鳴り散らかしてるおじさんに対して気になってしまうのは、「あの幼稚さに、勢いのままに感情を発散する身勝手さに嫉妬しているからではないか。
わたしだってあの時怒鳴りたかった。
歳が上なだけで偉そうにするな。何でもかんでもわたしのせいにするな。馬鹿にするな。見下した態度をやめろ。軽く扱うな。話を無視するな。(P15)」という気持ちに同意。自分は対話を求めているのに、適当に流されたり冷笑されたりすることがある。そのことに対しての不快感がリンクしてしまうのかも。
友達の適性体重
友人への曖昧な距離感を体重で例えたことに脱帽。
「書き連ねるうち、人を用もなく誘えないのは、自分が本来は勝手な人間であるにもかかわらず、いい顔をしたいがためにそれを隠し、相手に合わせようとしてしまうことこそが問題である気がしてきた。(P38)」
→自分にも刺さる…そして友達がいなくなる…


たにこ
@chico75_11427
言葉だけを用いたSNS上の空中戦のようなやり取りではなく、体を持ったいち人間同士として向き合い、逃げずにコミュニケーションを取りたい。
上下関係によってどちらかがどちらかの口を塞ぐのではなく、対等な個人と個人として相対したい。
いつも自分が被害者の立場だと言じ込んで誰かを一方的に責め立てるだけではなく、わたしも他人を傷つける可能性があると自覚した上で人とかかわりたい。
わたしの中の「喧嘩」を言い換えてみると、だいたいこんな感じです。(P3〜4)
結婚に対してこれまで塗りたくってきたネガティブなイメージを剥がそうという気持ちも芽生えてはいる。
交際を始めて約一年が経ち、コミュニケーションに齟齬が生じたり、仕事で頭がいっぱいになって相手といても上の空のことがお互いにあったり、ずっと他人として生きてきたそれぞれなので、一筋縄ではいかないことも多い。問題が起きて、それを解決するたびに相互理解、そして自己理解が深まっているように思うし、一筋縄ではいかないことを通して理解が深まるプロセス自体が重要でもある。(P90)

たにこ
@chico75_11427
相手との関係を大切にすることはすなわち、自分を大切にすることのように思う。相手と会う時間を後回しにしてしまう時は、そもそも自分を後回しにして仕事しかしていない時が多い。(P92)
ここのところはまたSNSの濁流に飲まれて、憎む必要のない相手を憎みかけることもあるけれど、自分が常に目を向けるべきはまず自分のことなのだ。そいつはほんとは敵じゃない。
この、「家族・友人からの言葉や幼少期の思い出などの過去を振り返り、自身のアイデンティティを取り戻すこと」という一見地味で、ウェットで、何の役にも立ちそうにない、儲からない、褒められないような営みが平和ということにつながるのだとしたら。
誰かを敵にしない、誰とも戦わないという意志を持つことが、じつは何より強いことなんじゃないかと思ったりする。(P156〜157)