
Magmel
@magmel
2026年8月25日
ヒポクラテスの誓い
中山七里
Audibleで聴き終わった
Audibleで聴いた。
亡くなった患者の解剖を担う法医学教室が舞台。
主人公の未熟さと変なところで加速する勢いが危うく、対比して教授の「態度は難ありだがいつも正しい」安定感が若干薄寒く、両者を橋渡し(しているつもりもなさそうだけど)しているキャシー先生の言動が奇妙なバランスを保っている。キャシー先生のボキャブラリーが楽しいのと、頻繁に登場する刑事のキャラクターが軽快で好感をもつ。
生者は嘘をつくが遺体は嘘をつかない(真実を語る)という法医学教室の世界観は「死人に口なし」という通念の裏をかくようで、興味深く思った。生前に交流のある患者が亡くなる展開は作品の扱うテーマ上必然ではあるが毎回悲しく、主人公の感情の波に同調して聴いてしまった。