
ANRICO
@anrico_book
2026年8月25日
冷静と情熱のあいだ Rosso
江國香織,
角川書店装丁室
読み終わった
恋愛小説に苦手意識を持っていたけど本当に読んでよかった。
淡々と語られるミラノでのあおいの生活。まるで睡眠中にみる夢のようでふわふわと現実感がなかった。正直、前半はページが進まなかった。
だけど、純正とあおいが繋がった瞬間に滑るように読み進められた。停滞していたあおいの人生が進み出したような読書感覚だった。
最終的に結ばれるわけではなかったけれど、2人の人生は続く。きっとまた2人の人生がつながる瞬間は来るのだと思う。
マーヴのことは気の毒に思った。こんなに真摯に扱ってくれる人を手放すなんて、あおいは馬鹿だと思った。だけど、あおい自身もきっとそれを理解してる。それでも忘れられない愛ってあるよね。完璧なマーヴに幸あれ。
あとがきも素敵だった。
Rossoだけでも満足感は高かったけれど、これはもう片方も読むべき。どちらか片方読むだけじゃこの作品を読了したと言えない。