
イツキ
@maruitsuki
2026年8月25日
成瀬は信じた道をいく
宮島未奈
読み終わった
前作以上に「成瀬本人」だけの物語ではなくなった。
みらいちゃん、クレームをやめたい呉間言実、篠原かれん、成瀬のお父さん……それぞれ違う人が成瀬と出会って、少しだけ人生の向きを変えていく。でも成瀬は誰かを導こうとしているわけじゃない。ただいつも通り、自分の信じた道を歩いているだけ。
「何になるかより、何をやるか」 「向いているかどうかなんて、やってみないとわからない」 そして前作から続く、「大きなことを百個言う」。
このあたりが全部つながって、タイトルの『成瀬は信じた道をいく』がすごくしっくり来る。
しかも、その成瀬の生き方が周囲へ伝染していく。
みらいちゃんは将来を「職業」ではなく「何をしたいか」で考え始め、言実は自分の性質を否定するのではなく使い方を変え、かれんは家族から与えられた人生ではなく「これから自分の好きなものを探す」ことにワクワクする。
成瀬は人を変えようとしないのに、人が勝手に変わっていく。
そこがこのシリーズの気持ちよさなのかもしれない。




