
itshin
@it_shine
2026年8月25日
文藝春秋 2026年 9月号
文藝春秋
読み終わった
『ゾンビ回収婦』を読んだ。
ネタバレしないようにする。
著者はある何かを書こうとしているのだけど、それが明らかになっていくにつれて、それと何かのごちゃごちゃさ混濁さがリアルでとても怖かった。信じられることが何もないような気持ちになる。それは、著者の思い通りになっているということなのだろうし、いろんなことを”実感”したような気持ちになる。現実との地続き感、身に覚えのある感覚が、じわじわと侵食してくる。文章だから、小説だから、言葉だから、文字だから。何度もある映画を想起したけれど、これが小説の醍醐味なのではないか。説得力があるなー、と思うけれど、それは著者が魔法をかけているのかもしれない。なにしろ実感が湧く。手応えがある。手触りがある。身につまされる。
最後までの後味の悪さ、不気味さ、救われなさが良かった。著者に興味を持った。
良い読書体験だった。






