
本屋lighthouse
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2026年8月25日
ハイチ革命の世界史
浜忠雄
読んでる
ハイチ史とくに植民地時代やハイチ革命の研究には、黒人奴隷たちが書き残した文字史料が得られないという困難がある。ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァクの「サバルタンは語ることができるか」の顰に倣えば、「黒人奴隷たちは語ることができない」のである。(p.21)
しかし、語ることができない=言語化できないことと「存在しないこと」は同じではない。本という、言語化されたものの塊、物体化したものを扱う仕事をしているからこそ、このことは忘れてはならないだろう。今日、久しぶりに会った父方の祖母はうまく話ができる状態ではなかった。それでも彼女のなかにはなにかがあり、生まれ、渦巻いていたはずだ。その証拠に、介護職である母はそれを引き出していた。



