一年とぼける "トランスジェンダー・フェミニ..." 2026年8月25日

トランスジェンダー・フェミニズム
2006年版なので情報や用語に古い所はあるが、内容は今読んでもラディカルで刺激的。ジェンダー論に関心がある人より、特にフェミニズムの方により関心のあるタイプの人に是非読んでほしい。フェミニズムのみだと中々第一としての想像が向かいにくいジェンダーの解体や性別二元論という天皇・戸籍制度による恣意性について、それらが何故必要とされ何を抑圧しているのか、実像的な想像を向かわせてくれると思う。 今読むと未成年と性行為の是非ー諸々の問題を切り分け切った上で原理的に性的自由を尊重するのなら、確かに性的対象者が未成年でも原則として非とする理由はないとも言えるとは思うが、疑惑レベルとは言え未成年との性的自由に賛同的だったフーコーへの児童性虐待の告発等があった現代で、軽々に未成年との性的自由に言及すべきとは思えない。著者がどのレベルで未成年との性的自由について賛否していたかは必ずしも明らかではないので、危うさの残る、といった表現以上はできないがー等現代でも踏み込んだと呼べるラディカルさで論じている分、批判的距離を取る必要はある。それでも、だからこそラディカルでクィアネスなフェミニズムについて、触れる価値は小さくないと思う。
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